ライフフィールド総合研究所波動測定器 特許第3447125号の内容 

(書誌+要約+請求の範囲)


(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)
【公報種別】特許公報(B2)
(11)
【特許番号】特許第3447125号(P3447125)
(24)
【登録日】平成15年7月4日(2003.7.4)
(45)
【発行日】平成15年9月16日(2003.9.16)
(54)
【発明の名称】動揺判定装置
(51)
【国際特許分類第7版】

   A61B  5/16                 
         5/11                

【FI】

   A61B  5/16                 
         5/10    310 Z       

【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)
【出願番号】特願平6−290723
(22)
【出願日】平成6年10月31日(1994.10.31)
(65)
【公開番号】特開平8−126631
(43)
【公開日】平成8年5月21日(1996.5.21)
【審査請求日】平成13年10月26日(2001.10.26)
(73)
【特許権者】
【識別番号】592250274
【氏名又は名称】株式会社ライフフィールド総合研究所
【住所又は居所】東京都港区芝大門一丁目10番12号
(72)
【発明者】
【氏名】増田 寿男
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】堀田 展弘
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】内藤 富久
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 エス・ジーエンジニアリング株式会社内
(74)
【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦 (外1名)
【審査官】 小原 博生
(56)
【参考文献】
【文献】特開 昭61−128943(JP,A)
【文献】特開 昭63−283626(JP,A)
【文献】特開 昭56−97436(JP,A)
【文献】特開 平2−295541(JP,A)
(58)
【調査した分野】(Int.Cl.7,DB名)
A61B 5/11 - 5/22


(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 被験者が行っている規則的な動作の乱れを検出することによって上記被験者の動揺を判定する動揺判定装置であって、上記被験者が所定の導電体に規則的に押圧する押圧電極と上記導電体の別の箇所に連続的に接触する固定電極との一対の電極を備えたプローブと、上記一対の電極の一方に接続された直流電源と、上記一対の電極の他方から得られた電圧信号を比較電圧と比較することによって第1の方形波信号を出力する電圧比較器と、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも長く且つ動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第2の方形波信号を出力する第1の方形波発生回路と、上記第1の方形波信号と上記第2の方形波信号との時間的な差の第3の方形波信号を出力する時間幅比較回路と、上記第3の方形波信号の有無に応じて異なる音を発生する発音手段とを有することを特徴とする動揺判定装置。
【請求項2】 上記発音手段が、電圧制御発振器とこの電圧制御発振器の動作を制御する発振器制御回路とを有することを特徴とする請求項1に記載の動揺判定装置。
【請求項3】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち上がりのタイミングで所定の時間幅の第5の方形波信号を出力する第3の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。
【請求項4】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち下がりのタイミングで所定の時間幅の第6の方形波信号を出力する第4の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。

(書誌+要約+請求の範囲+実施例)


(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)
【公報種別】特許公報(B2)
(11)
【特許番号】特許第3447125号(P3447125)
(24)
【登録日】平成15年7月4日(2003.7.4)
(45)
【発行日】平成15年9月16日(2003.9.16)
(54)
【発明の名称】動揺判定装置
(51)
【国際特許分類第7版】

   A61B  5/16                 
         5/11                

【FI】

   A61B  5/16                 
         5/10    310 Z       

【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)
【出願番号】特願平6−290723
(22)
【出願日】平成6年10月31日(1994.10.31)
(65)
【公開番号】特開平8−126631
(43)
【公開日】平成8年5月21日(1996.5.21)
【審査請求日】平成13年10月26日(2001.10.26)
(73)
【特許権者】
【識別番号】592250274
【氏名又は名称】株式会社ライフフィールド総合研究所
【住所又は居所】東京都港区芝大門一丁目10番12号
(72)
【発明者】
【氏名】増田 寿男
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】堀田 展弘
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】内藤 富久
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 エス・ジーエンジニアリング株式会社内
(74)
【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦 (外1名)
【審査官】 小原 博生
(56)
【参考文献】
【文献】特開 昭61−128943(JP,A)
【文献】特開 昭63−283626(JP,A)
【文献】特開 昭56−97436(JP,A)
【文献】特開 平2−295541(JP,A)
(58)
【調査した分野】(Int.Cl.7,DB名)
A61B 5/11 - 5/22


(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 被験者が行っている規則的な動作の乱れを検出することによって上記被験者の動揺を判定する動揺判定装置であって、上記被験者が所定の導電体に規則的に押圧する押圧電極と上記導電体の別の箇所に連続的に接触する固定電極との一対の電極を備えたプローブと、上記一対の電極の一方に接続された直流電源と、上記一対の電極の他方から得られた電圧信号を比較電圧と比較することによって第1の方形波信号を出力する電圧比較器と、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも長く且つ動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第2の方形波信号を出力する第1の方形波発生回路と、上記第1の方形波信号と上記第2の方形波信号との時間的な差の第3の方形波信号を出力する時間幅比較回路と、上記第3の方形波信号の有無に応じて異なる音を発生する発音手段とを有することを特徴とする動揺判定装置。
【請求項2】 上記発音手段が、電圧制御発振器とこの電圧制御発振器の動作を制御する発振器制御回路とを有することを特徴とする請求項1に記載の動揺判定装置。
【請求項3】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち上がりのタイミングで所定の時間幅の第5の方形波信号を出力する第3の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。
【請求項4】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち下がりのタイミングで所定の時間幅の第6の方形波信号を出力する第4の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。


【実施例】以下、本発明を実施例につき図1図9を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例の動揺判定装置の回路図である。図1において、プローブ1は、人体等の導電体の2点間の直流抵抗の変化を検出するための電極P1 、P2 を有している。直流電源E1 は、プローブ1の電極P1 、P2 間に電流を流すためのものである。抵抗R1 、R2 は、プローブ1に流れた電流を電圧波形Vi に変換する抵抗回路を構成する。増幅器2は、電圧波形Vi を増幅し電圧信号V1 を出力する。電圧比較器4は、電圧信号V1 を比較電圧E2 と比較し、方形波電圧V2 を発生する。パーソナルコンピュータ6は電圧波形Vi を入力とし、その波形等の各種データを表示する。
【0013】方形波発生回路8は、電圧V2 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V3 を発生する。方形波発生回路10は、やはり電圧V2 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V4 を発生する。時間幅比較回路12は、電圧V4 の方形波長を基準とした電圧比較器4の出力V2 の方形波長の長短を比較判別する。具体的には、それらの電圧V2 、V4 の時間的な差を演算する。方形波発生回路14は、時間幅比較回路12の出力電圧V5 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V6 を発生する。
【0014】VCO制御回路16は、電圧V3 及び電圧V6 を入力とし、電圧制御発振器(VCO)18の発振のオン/オフを制御する信号電圧V7 * *は信号の極性の反転を表す。)及びVCO18の発振周波数を制御する信号電圧V8 を夫々発生する。VCO18は、INH(inhibit)端子に入力される信号電圧V7 * 及び端子FCに入力される信号電圧V8 に基づいて信号V9 を出力する。増幅器20は信号V9 を増幅してスピーカ22から音として出力するためのものである。
【0015】VCO18の発振周波数は電圧V8 に比例して変化し、VCO18の出力V9は電圧V7 * によりオン/オフする。ここで、電圧V7 * が0V(レベル)以下のときVCO18の出力信号V9 がオンになり、スピーカ22から増幅器20で増幅された信号が音として出力される。一方、電圧V7 * が5V以上(レベル)のときVCO18の出力信号V9 がオフになり、スピーカ22から音は出力されない。
【0016】図2は、プローブ1の概略図である。プローブ1は、外導体である電極P1 と、内導体である電極P2 とが同心円筒状に配置されるように構成されており、電極P1 と電極P2 とは絶縁体24によって絶縁されている。電極P1 は直流電源E1 に接続されており、電源E1 の電圧値は12Vの電源E0 を抵抗Ra 、Rbで分圧することによって適正な値に設定可能である。
【0017】このプローブ1を用いるときには、被験者が電極P1 を一方の手で握って常時人体と接触させるとともに、電極P2 を他方の掌に0.45秒間程度の短時間押し当てる動作をスピーカ22からの音を聞きながら約1.3秒毎に繰り返す。この押し当て動作の繰り返し回数は、自動的にカウントされ、その結果がパーソナルコンピュータ等に表示される。尚、この押し当て動作の繰り返し回数は、押し当て動作を行う度に絶縁体24部分に設けられたスイッチ28を押圧することによってカウントすることもできる。
【0018】次に、図1の装置の動作を図3及び図4を参照して説明する。被験者はプローブ1の電極P1 を一方の手で把持し、電極P2 を他方の掌に0.45秒間程度の短時間押しつけた後に素早く離す動作をリズミカルに即ち規則正しく周期的に行う。すると、電極P2 が掌に接触している間だけ、直流電源E1 から人体を通して電流が流れる。このとき流れる電流の大きさは、掌に対する電極P2 の接触圧力にほぼ比例する。
【0019】このときの電流変化は抵抗R1 、R2 により電圧波形Vi に変換され、増幅器2で増幅されて電圧信号V1 として出力される。この電圧信号V1 の1周期分の時間変化の様子を図3(a)にV1aとして示す。一方、何らかの原因によって被験者に動揺が生じて電極P2 を掌に押しつけるリズミカルな動作に変化が生じると電極P2 と掌との接触時間が0.7秒間程度と若干長くなり、このときの増幅器2の出力電圧V1 は、図3(a)にV1bとして示すように、電圧V1aよりもピーク後の減少が緩やかになる。
【0020】図1の電圧比較器4以降の回路は、上記の2種類の電圧波形V1a、V1bを判別し、音で報知するためのものである。まず、図3(a)に示す電圧V1aが電圧比較器4に入力されると、電圧V1aが比較電圧E2 よりも高くなる時間幅T1a(時刻t1 〜t2 )でレベルとなる方形波V2aが得られる。一方、電圧V1bが電圧比較器4に入力されると、電圧V1bが比較電圧E2 よりも高くなる時間幅T1b(時刻t1 〜t3 )でレベルとなる方形波V2bが得られる。
【0021】図1の方形波発生回路8は、これらの方形波V2a、V2bの立ち上がり部分でトリガされ、図3(c)に示すように約0.2秒の時間幅T2 (時刻t1 〜t4 )でレベルとなる方形波V3 を発生する。なお、この方形波V3 図1に示すカウンタ26でカウントすることにより、プローブ1の電極P2 を掌に押しつけた回数を自動的に計数することができる。
【0022】同様に、図1の方形波発生回路10は、やはり方形波V2a、V2bの立ち上がり部分でトリガされ、図3(d)に示すように約0.7秒の時間幅T3 (時刻t1〜t5 )でレベルとなる方形波V4 を発生する。この方形波V4 は、方形波V2aとV2bとを判別するための基準方形波になる。時間幅T3 は個人差を考慮して可変とされている。
【0023】図1の時間幅比較回路12は、電圧波形V1a、V1bを判別するための回路であり、例えば図5に示すように、電圧V4 を2入力とするNAND回路51と、電圧V2 及びNAND回路51の出力を2入力とし電圧V5 を出力とするAND回路52とで構成される。この時間幅比較回路12にV2 =V2aが入力された場合には、図3(b)及び(d)に示すように基準方形波電圧V4 の時間幅T3 よりも時間幅T1aが短いために、電圧V5 レベルのままである。一方、この時間幅比較回路12にV2 =V2bが入力された場合には、基準方形波電圧V4 の時間幅T3 よりも時間幅T1bが長いために、図4(a)に示すように電圧V5 は電圧V2bと電圧V4 とが重ならない部分の時間幅T4 (時刻t5 〜t3 )でレベルとなる。即ち、電圧信号V2 と電圧信号V4 との時間的な差の出力が得られる。このように、増幅器2の出力電圧V1 の波形に応じて時間幅比較回路12の出力電圧V5 の波形に変化が生じるので、被験者がリズミカルに電極P2 を掌に押しつけているか否かを判定することができる。
【0024】次に、判定結果をスピーカからの出力音で報知するために、図1の方形波発生回路14は、時間幅比較回路12の出力電圧V5 の立ち上がりでトリガされ、図4(b)に示すような約0.6秒の時間幅T5 (時刻t5 〜t6 )でレベルとなる方形波電圧V6 を発生する。この電圧V6 は、方形波発生回路8の出力電圧V3 とともにVCO制御回路16に入力され、VCO制御回路16において信号電圧V7 * 、V8 を発生するために用いられる。このように、所定の時間幅T5 の方形波電圧V6 をVCO制御回路16に供給することにより、被験者に動揺が発生した場合に常に同じ音を確実に発生させることができる。
【0025】VCO制御回路16の構成例を、図6に示す。図1の方形波発生回路8の出力電圧V3 及び方形波発生回路14の出力電圧V6 は、論理和(OR)回路61で合成される。このOR回路61の出力電圧V7 は、図4(c)に示すように電圧V3 と電圧V6 との時間的な和になる。この電圧V7 をNAND回路62に入力してその極性を反転し、時間幅T2 (時刻t1 〜t4 )及び時間幅T5 (時刻t5 〜t6 )で夫々レベルとなる出力電圧V7 * を得る。従って、この電圧V7 * 図1のVCO18のINH端子に入力することにより、VCO18を時刻t1 〜t4 及び時刻t5 〜t6 の間だけオンにすることができ、スピーカ22からVCOの発振音が出力される。
【0026】一方、図6において、方形波発生回路8の出力電圧V3 は、抵抗R3 とコンデンサC1 とで構成された積分回路で積分されることによって、図4(d)にV8aとして示す波形の電圧(t1 〜t4 〜t7 )に変換され、また、方形波発生回路14の出力電圧V6 は、コンデンサC2 と抵抗R4 とで構成された微分回路で微分されることによって、図4(d)にV8bとして示す波形の電圧(t5 〜t8 )に変換される。これらの電圧V8a、V8bは、波形合成回路63において合成されて、図4(d)に示すような電圧V8 として出力される。
【0027】図7に、図6の波形合成回路63の一例を示す。図7の波形合成回路は、図示の如く、3つのオペアンプOP1 〜OP3 及び9つの抵抗R5 〜R13からなる。
【0028】図1のVCO18の出力V9 の発振周波数は、電圧V8 に比例して変化する。従って、プローブ1の電極P2 がリズミカルに動作しているときには、時刻t1〜t4 の区間で周波数の低い方から高い方へ変化する信号電圧V8aのみがスピーカ22から出力される。一方、プローブ1の電極P2 のリズミカルな動作が維持できなくなると、時刻t1 〜t4 の区間で周波数の低い方から高い方へ変化する信号電圧V8aの他に、時刻t5 〜t8 の区間で周波数の高い方から低い方へ変化する信号電圧V8bがスピーカ22から出力される。これによって、被験者の動揺を知ることができる。
【0029】本実施例では、電極P2 を掌に押しつける際の個人差で、電圧波形V1a、V1bの時間幅T1a、T1bが変化する。従って、方形波発生回路10の出力方形波V4の時間幅T3 を被験者の個人差に応じてこれらの中間となるように調整することによって、被験者が動揺したときはこれを表す電圧V5 を確実に得ることができる。この結果、常に被験者の動揺を明確に検出することができる。尚、時間幅T3 の調整に当たっては、例えば、被験者に動揺の生じない環境で電極P2 を掌に押しつける動作を数回繰り返してもらい、このとき得られた電圧波形V1aの時間幅T1aよりも若干長い時間幅に時間幅T3 を調整する。これによって、時間幅T3 を常に時間幅T1a、T1bの中間となるように調整することができる。
【0030】尚、パーソナルコンピュータ6の表示器には、出力V1 の波形、判定項目名又はそれを4桁程度にコード化したもの、電極P2 を押しつけた回数を計数化したカウント数、及び、このカウント数を上記判定項目名等を横軸に棒グラフ化した表等を表示させる。
【0031】次に、本発明の第2実施例について説明する。本実施例では、図8に示すように、図1の時間幅比較回路12の出力V5 の極性をNAND回路81で反転した信号V5 * によって図1の方形波発生回路14をトリガする。この場合には、図4(a)〜(d)に夫々対応する図9(a)〜(d)に示すように、電圧V5 の立ち下がり部分で方形波発生回路14がトリガされるため、方形波発生回路14の出力電圧V6 は、図9(b)に示すように、時間幅T5 (時刻t3 〜t9 )でレベルとなる方形波となる。この電圧V6 は、第1実施例と同様、図1の方形波発生回路8の出力電圧V3 とともにVCO制御回路16に入力される。そして、VCO制御回路16において、図9(c)に示すような電圧V7 及び図9(d)に示すような電圧V8 が形成され、電圧V7 * 及び電圧V8 がVCO18に供給される。
【0032】本実施例によると、時間幅比較回路12の出力V5 の極性をNAND回路81で反転した信号V5 * によって方形波発生回路14をトリガするので、VCO制御回路16の2つの出力電圧V8a、V8bの間の時間間隔が第1実施例の場合よりも広がる。よって、被験者に動揺が生じたことを聴覚によってより一層容易に判別することが可能になる。
【0033】以上説明したように、上述の第1及び第2実施例の装置を用いると、電極P2と掌との接触時間の変化に対応したスピーカ22からの出力音によって、被験者に動揺が生じたか否かを判定することができる。このとき、音によって被験者が自分の状態を知ることができるので、フィードバック現象によって被験者の動揺が増幅されるという効果もある。
【0034】なお、本発明の動揺判定装置は、既述した嘘発見器や集中力の判定器として用いる場合の他、特定物質の特定人に対する影響を調べることも可能であり、例えば、或る薬品や農産物等を被験者の眼前に置いて上述の動作を行わせ、その薬品等が被験者にどの程度の心理的影響を与えるかを調べる。そして、被験者に動揺が生じたときまでの繰り返し動作のカウント数によって、その特定物質が被験者に対して与えた影響の強さを知ることができる。また、このような動揺判定を多数の被験者について行い、統計を取ることによって、その薬品や農産物等の市場調査に役立てることができる。
【0035】

書誌


(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)
【公報種別】特許公報(B2)
(11)
【特許番号】特許第3447125号(P3447125)
(24)
【登録日】平成15年7月4日(2003.7.4)
(45)
【発行日】平成15年9月16日(2003.9.16)
(54)
【発明の名称】動揺判定装置
(51)
【国際特許分類第7版】

   A61B  5/16                 
         5/11                 

【FI】

   A61B  5/16                 
         5/10    310 Z       

【請求項の数】4
【全頁数】8
(21)
【出願番号】特願平6−290723
(22)
【出願日】平成6年10月31日(1994.10.31)
(65)
【公開番号】特開平8−126631
(43)
【公開日】平成8年5月21日(1996.5.21)
【審査請求日】平成13年10月26日(2001.10.26)
(73)
【特許権者】
【識別番号】592250274
【氏名又は名称】株式会社ライフフィールド総合研究所
【住所又は居所】東京都港区芝大門一丁目10番12号
(72)
【発明者】
【氏名】増田 寿男
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】堀田 展弘
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 ニホンパンナー株式会社内
(72)
【発明者】
【氏名】内藤 富久
【住所又は居所】東京都港区芝公園1丁目3番5号 エス・ジーエンジニアリング株式会社内
(74)
【代理人】
【識別番号】100090273
【弁理士】
【氏名又は名称】國分 孝悦 (外1名)
【審査官】 小原 博生
(56)
【参考文献】
【文献】特開 昭61−128943(JP,A)
【文献】特開 昭63−283626(JP,A)
【文献】特開 昭56−97436(JP,A)
【文献】特開 平2−295541(JP,A)
(58)
【調査した分野】(Int.Cl.7,DB名)
A61B 5/11 - 5/22

請求の範囲


(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】 被験者が行っている規則的な動作の乱れを検出することによって上記被験者の動揺を判定する動揺判定装置であって、上記被験者が所定の導電体に規則的に押圧する押圧電極と上記導電体の別の箇所に連続的に接触する固定電極との一対の電極を備えたプローブと、上記一対の電極の一方に接続された直流電源と、上記一対の電極の他方から得られた電圧信号を比較電圧と比較することによって第1の方形波信号を出力する電圧比較器と、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも長く且つ動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第2の方形波信号を出力する第1の方形波発生回路と、上記第1の方形波信号と上記第2の方形波信号との時間的な差の第3の方形波信号を出力する時間幅比較回路と、上記第3の方形波信号の有無に応じて異なる音を発生する発音手段とを有することを特徴とする動揺判定装置。
【請求項2】 上記発音手段が、電圧制御発振器とこの電圧制御発振器の動作を制御する発振器制御回路とを有することを特徴とする請求項1に記載の動揺判定装置。
【請求項3】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち上がりのタイミングで所定の時間幅の第5の方形波信号を出力する第3の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。
【請求項4】 上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち下がりのタイミングで所定の時間幅の第6の方形波信号を出力する第4の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御することを特徴とする請求項2に記載の動揺判定装置。

詳細な説明


【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被験者の動揺を判定するための動揺判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被験者の動揺を判定する動揺判定装置として、動揺に伴う人体の生理的変化を利用した所謂嘘発見器と言われる装置が知られている。この装置の1種である精神発汗作用を利用した装置は、左右の手首等の人体の2点に取り付けられた電極間の抵抗変化を測定することによって動揺を判定するもので、被験者が質問に対して虚偽の答えをした場合に一時的に汗(塩分を含むために導電率が大きい)をかき、人体の電気抵抗が小さくなって電流が通りやすくなることを動揺判定の原理としている。
【0003】また、人体の生理的変化を利用したその他の動揺判定装置として、被験者が質問に対して虚偽の答えをした場合の動揺に伴う血圧、呼吸及び脈拍等の変化を利用したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来の動揺判定装置においては、発汗量等の人体の生理的変化の個人差が大きく且つその個人差に対する調整が困難であるとともに、測定結果を個々具体的に専門家が分析しなければ被験者に動揺が生じているか否かを判定することができないために、被験者が動揺しているか否かを容易に判定することができなかった。
【0005】そこで、本発明の目的は、被験者の個人差に関わらずに被験者の動揺を容易に判定することのできる動揺判定装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するために、本発明の動揺判定装置は、被験者が行っている規則的な動作の乱れを検出することによって上記被験者の動揺を判定する動揺判定装置であって、上記被験者が所定の導電体に規則的に押圧する押圧電極と上記導電体の別の箇所に連続的に接触する固定電極との一対の電極を備えたプローブと、上記一対の電極の一方に接続された直流電源と、上記一対の電極の他方から得られた電圧信号を比較電圧と比較することによって第1の方形波信号を出力する電圧比較器と、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも長く且つ動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第2の方形波信号を出力する第1の方形波発生回路と、上記第1の方形波信号と上記第2の方形波信号との時間的な差の第3の方形波信号を出力する時間幅比較回路と、上記第3の方形波信号の有無に応じて異なる音を発生する発音手段とを有する。
【0007】本発明の一態様では、上記発音手段が、電圧制御発振器とこの電圧制御発振器の動作を制御する発振器制御回路とを有する。
【0008】本発明の一態様では、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち上がりのタイミングで所定の時間幅の第5の方形波信号を出力する第3の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第5の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御する。
【0009】本発明の一態様では、上記第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで、非動揺時に得られる上記第1の方形波信号の時間幅よりも短い時間幅の第4の方形波信号を出力する第2の方形波発生回路と、上記第3の方形波信号の立ち下がりのタイミングで所定の時間幅の第6の方形波信号を出力する第4の方形波発生回路とを有し、上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とが夫々上記発振器制御回路に供給され、上記発振器制御回路は上記第4の方形波信号と上記第6の方形波信号とを時間的に合成した信号に基づいて上記電圧制御発振器の動作を制御する。
【0010】
【作用】本発明では、プローブから得られた検出信号に基づいて電圧比較器で第1の方形波信号を形成するとともに、この第1の方形波信号の立ち上がりのタイミングで所定時間幅の第2の方形波信号を第1の方形波発生回路において発生させ、時間幅比較回路でこれらの第1及び第2の方形波信号の時間的な差をとるように構成しているので、被験者の個人差に応じて第2の方形波信号の時間幅を調整することで、被験者が動揺したときはこれを表す第3の方形波信号を確実に得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を実施例につき図9を参照して説明する。
【0012】図1は、本発明の第1実施例の動揺判定装置の回路図である。図1において、プローブ1は、人体等の導電体の2点間の直流抵抗の変化を検出するための電極P1 、P2 を有している。直流電源E1 は、プローブ1の電極P1 、P2 間に電流を流すためのものである。抵抗R1 、R2 は、プローブ1に流れた電流を電圧波形Vi に変換する抵抗回路を構成する。増幅器2は、電圧波形Vi を増幅し電圧信号V1 を出力する。電圧比較器4は、電圧信号V1 を比較電圧E2 と比較し、方形波電圧V2 を発生する。パーソナルコンピュータ6は電圧波形Vi を入力とし、その波形等の各種データを表示する。
【0013】方形波発生回路8は、電圧V2 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V3 を発生する。方形波発生回路10は、やはり電圧V2 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V4 を発生する。時間幅比較回路12は、電圧V4 の方形波長を基準とした電圧比較器4の出力V2 の方形波長の長短を比較判別する。具体的には、それらの電圧V2 、V4 の時間的な差を演算する。方形波発生回路14は、時間幅比較回路12の出力電圧V5 の立ち上がりでトリガされ、方形波電圧V6 を発生する。
【0014】VCO制御回路16は、電圧V3 及び電圧V6 を入力とし、電圧制御発振器(VCO)18の発振のオン/オフを制御する信号電圧V7 * *は信号の極性の反転を表す。)及びVCO18の発振周波数を制御する信号電圧V8