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●2008年8月の風月譚 
今年の甲子園・第90回全国高校野球大会


 今年の猛暑は並外れてすごいの一言ですが、この暑い中あの蝉の音に一層暑さが
身に沁みます。今年はオリンピックがあるせいか、夏の甲子園大会のあの恒例の
予選のくじ引きも無く組み合わせが決まりました。
選抜の優勝・準優勝の両校が、夏、勝ちあがれなかった事をみても,春夏出場がいかに
大変なことであるかが良く分かります。密かに応援した佐渡高校が決勝の延長戦で
惜敗したのはまことに残念でした。今回は90回の記念大会との事で,出場55校となりました。
埼玉・千葉・神奈川・愛知・大阪など東西・南北に分かれ2校勝ちあがり目出たく甲子園出場と
なりました。近年野球留学・特待生など新聞紙上を賑わしておりますが、高校球児のどうしても
甲子園に出たい気持ちで、いわゆる地力の劣る東北などに野球留学したり、他方私学で名を
売り学校経営に役立てようというような様々な思惑が問題を複雑化しております。
更に,神奈川県とか大阪府においては二つに分かれても決勝戦まで5試合6試合も行うことは、
選手の健全な身体維持において留意しなければならない事といえます。
高校時代、豪腕投手と鳴らした選手が大成しないまま球界を去った選手を多数見てきました。
以上の2点からして記念大会のみならず、今年のように毎年55校参加できるように今回の
措置を継続してもらいたいと思っております。
 今回の出場高校の中で気がつくことは、名将・名監督に率いられた学校が多数出場して
おります。智弁和歌山,済美,常総学院、などの監督さんは最初から野球が強いわけでは
なかったのですが、生徒が指導を受け甲子園へ行きたいとの思いが、出場そして全国制覇
につながりました。一つ感じるのは,高校野球においてはその監督の存在が指導方法・
情熱等によって新たな歴史を作り伝統を生み出す力になっていることを感じます。
常総の木内監督は取手二高でも優勝し、常総でも優勝と百戦錬磨の監督ですが、毎年生徒が
入れ替わる中で、絶えることのない情熱を持ち続けることはすごい事だとあらためてかんじます。
76歳とかで今も青春の先頭を走っている姿は、以前の池田高校の蔦監督のように甲子園には
欠かせない存在となりました。智弁和歌山は高嶋監督ですが、印象的なことは、とにかく打線
の迫力には驚いた記憶があります。8年前になりますか、ものすごい打力で優勝旗を手にした
チームに立ち会いましたので今年もこの打線に注目です。一学年10人しか入れないという少数
精鋭の中で、過酷ともいえる練習で鍛えるとのことですが、何か修行僧の雰囲気を感じます。
もう一人注目している監督は、本庄第一高校の須長監督です。
彼自身川越工業の選手として、春の選抜には秀明学園の監督として更に今回は夏の大会に
出場すると言う監督ですが、今回1年,2年主体でどの程度活躍できるか密かに期待して
おります。須長監督は、大変喜怒哀楽が表に出る監督ですが、久しぶりの甲子園を大いに
楽しんでもらいたいと思います。それと選手で優勝、監督で優勝となると、広島商業の川本さん、
常葉菊川の森下監督(選抜で浜松商業の主将)と強運を絵に描いたような人がおりますが、
今年はどの監督に勝利の女神が微笑むのでしょうか。
 今日、プロ野球は今一つ盛り上がらないのは,今日の社会現象に現れる訳もない刃傷殺人事件
と同様,過去から今日までのあり様を反映していると言えますが、野球も巨人の過去の横暴が
駄目にしたと思っている私にとって、高校野球は一服の清涼剤となっております。
それは,さなぎが成虫にならんとする、光り輝く一瞬に大観衆の中で全力を尽くす球児の姿に、
私の過ぎ去った青春を重ねる余韻を辿る楽しさがあります。
夏の甲子園といえば、阿久 悠さんの「青春賛歌」がいつも紙面を飾りましたが、今年からは
ありません。それは、なにかが不足している、欠けていると感じるのは私だけではないと思う
のですが・・見る側の希望を言わせてもらえば、甲子園は決して人工芝になることのないよう
願ってやみません。出来れば,ウィンブルドンのテニス場のように高校野球の聖地として大切
にしてもらいたいものです。いろいろなスポーツの中で,連綿と90回を数えるものってあまり
ありませんし、そこには何時も青春のドラマがあります。

P/S
8月8日から北京でオリンピックが始まります。
アジアでは3回目と言うことですが,中国のメダル至上主義が国威の発揚に利用されないように
願ってやみません。
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6月 節穴からのイタリア見聞
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4月 文明半開か・・・
3月 沈黙の螺旋(スパイラル)
2月 アメリカについて 三題
1月 2008年は中国の年?/くたばれ巨人軍


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4月 「西宮」について
3月 谷口直之君の退職記念出版に際して
高校時代 と その後・・・
2月 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら)
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8月 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で
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7月 上期4題
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8月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2)
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6月 『JUNE BRIDE (6月の花嫁)
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