トンカットアリの老舗「百寿庵」

トンカットアリのことならお任せ下さい。


●2008年4月の風月譚 
文明半開か・・・


 桜前線も西日本をもれなくカバーし、春爛漫の言葉を各地で謳歌出来る頃合いとなりました。
通勤途上に、樹齢80年以上の藤棚があるのですが、その樹木の表面はぼろぼろで何処に
生命力を潜めているのかと思うほどの老木であります。
家主さんが言うに、今年は花を付けないのではないかとの事でした。
今日、頭上の老木に目をやるといたる所に芽吹きを見出すことが出来、今年も芳醇な香りを
楽しむことが出来るのかと、大いに元気をもらいました。
このコラムも60回目となり、丸5年の月日が過ぎ去ったことに改めて歳月の過ぎ去る速さと、
この自分勝手なコラムに目を通して頂いた皆さんに感謝の気持ちを表わしたいと思います。

 最近社会の乱れに目を覆いたくなるような事が陸続しております。
犯罪も多様化している中で、痴漢騒動とか富山・鹿児島の警察による冤罪事件にはこの体制
のもつ恐ろしさを感じます。更に意味もなく殺人を起こす青少年などの事件が連日社会問題と
なっております。
最近の事件に関連するものとして携帯電話、ゲーム等の存在が上げられます。
携帯電話のもつ効能効果は今更ながら申し上げることもありませんが、副作用ともいうべき
負の面・犯罪の伏線が隠されていることに注目しなければなりません。携帯電話の料金も
馬鹿にならず、3人の子供が毎月1万円以上使う家庭にとっては大変な出費となります。
従って、学業よりアルバイト優先しなければならない状況が生まれます。
援助交際であれ、なんでもいいから自分で稼げと言う馬鹿親も居るようで、呆れた社会現象
といえます。
《高校生の90%が携帯電話を保有し30%が携帯電話に1万円(月間)以上出費、20%以上
が出会い系サイトを利用》更に、深夜何時間も自室で携帯電話に明け暮れていると、孤独感
を持つこともなく又、考える事も放棄した結果、相手の表情を見ながら言葉を選んで話すこと
が出来ないと言う、今日の有り様を表しております。
孤独の時間を持つということは、今日の自分を見つめたり、親とか友人への感謝の気持ちを
考える切っ掛けとなるのですが、この時間を持たないということは、自分を考える機会を
放棄することになります。
極言すれば、自己成長の機会を持たないで、年だけは成人と言う人が沢山いることを示して
おります。
 ゲーム・漫画に関して言えば,内容が段々エスカレートし究極には、殺戮により相手を
抹殺する結果を伴わなければ興奮しない、言い換えれば売れない物となっております。
この仮想世界に埋没している人にとって、この世界と現実の区別がつかなくなっている
ことが、安易に想像出来ます。

文化を今流に言い換えれば、地域・ローカルに根付いた伝統・慣習の生き様のなかに
生き続けてきた独特の風の香りをもたらすものといえます。
従ってその土地の中に入って,そこの固有の異文化を感ずることが出来ます。
他方、文明は世界標準・グローバルというか科学技術の進歩発展とともに全人類が
共用するものであります。
身近なものとしては、信号機があります。
赤信号を守るから交通ルールが守られるように、文明の片方の側面はルールというか、
規範とか法も科学技術の進歩発展に合わせて進化しなければならない事を示しております。
この裏づけが伴わないと文明化したといわれるものも、普遍化せずごく一部の人々の中に
過ぎない特殊なものとなってしまいます。
昔、英国はインターネットが普及した際、世界のポルノ関連の10%が発信地であったそう
ですが、この状況改善の為あらゆる手段を講じ現在は1%以下にすることが出来たようです。
IT関連の進化に伴う功罪を良く吟味し、早急な対応策をとらないと取り返しのつかない社会
となってしまいます。
この面におけるこの国の鈍感さは目を覆いたくなります。
IT関連の技術が、犯罪の温床となったり、社会を困惑させるようでは、社会を疲弊させる
元となります。
特に若年層のなかに悪知恵を働かせるものがおりますので、早急に新たな決まり・ルールを
作る必要があります。
時代の進化に応じて見合う法整備が伴わないと、この国の文明の度合いは先進国の
最下位を低迷することになるのでないか心配です。
 
P/S
先月「沈黙の螺旋」に関し,武蔵野市議会議員の深沢達也様からコメントを頂きました。
ありがとうございました。
皆様、先月コラムの後半に付記しておりますので、是非目を通してください。
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽
  
このコラムに対するご意見・ご感想の宛先は  stsuchid@ecos21.com
∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽


2008年

3月 沈黙の螺旋(スパイラル)
2月 アメリカについて 三題
1月 2008年は中国の年?/くたばれ巨人軍


2007年

12月 2007年を振り返って
11月 忘 八(くつわ)
10月 ローマ人の物語(塩野七生著)
9月 出世の心得
8月 4年振りのマレーシア
7月 盛夏に向かって
6月 半世紀の時間
5月 ボストンのある一面
4月 4月は新年度
3月 四季の変化
2月 これは「美しい国」のやることか
1月 平成19年 新しい年を迎えて


  2006年

12月 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う
11月 この国の歪んだかたち
10月 2×125乗≒無限大
9  5年と5ヶ月
8月 イランそして「ペルシャのめぐみ」
7月  戌年の前半6ヶ月
6月  高山定美さん
5月 札幌への思い入れ
4月 「西宮」について
3月 谷口直之君の退職記念出版に際して
高校時代 と その後・・・
2月 GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら)
1月 新しい年 平成18年

2005年

12月 酉年を振り返って
11月 トンカット・アリと6年
10月 NHKラジオ深夜便
9月 智と徳
8月 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で
戦争遺児として私の一言
7月 上期4題
6月 椿ちゃんは2歳
5月 25回目にあたって
4月 4月は新たな出発の月=私の高校時代=
3月 故郷 札幌 昭和30年頃まで
2月
雪池忌によせて
1月 酉年にあたって

2004年

12月 平成16年を振り返って
11月 書物は知識の源泉
10月 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」
9月 ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営
8月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2)
7月 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1)
6月 6月10日は時の記念日
5月 FENWAY PARKの思い出
4月 お釈迦様と四聖諦八正道
3月 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財
2月
『OFFSET BALANCE(得たものと失ったもの) 
1月 『暴君の初夢』 

                      2003年

12月 『6歳のLADYに学んだこと 』
11月 『文化そして万歳三唱 』
10月 GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』
9月 9月11日とイスラムの人々 』
8月 戦後と58年後の今日 』
7月 『三色旗ー自由,平等,博愛 』
6月 『JUNE BRIDE (6月の花嫁)
5月 『とつき十日の下宿屋の宿賃』

TOP