| ●2007年12月の風月譚 2007年を振り返って |
| 今年も色々な事がありました。 世界の最も関心を呼んだ地球温暖化問題,アメリカの石油戦略とイラク戦争、日本の総理大臣 の辞任,小沢代表の辞意と撤回など半年以前の事は遥か彼方に忘れ去られてしまいました。 この1年で私が最も感銘を受けた事と,大笑いをした事に触れてみようと思います。 ● 最も感銘を受けたこと 10月のNHKの番組で「ポアンカレ予想」という番組がありました。 何度反復しても分からず,人間の頭脳でこんな事を思いつく事自体が別次元の感がするので すが、103年ぶりに難問が証明されたとの事事です。 「ポアンカレ予想」とは 宇宙の中の任意のある一点から長いロ−プを結んだロケットが、宇宙を 一周して戻ってきて、ロ−プの両端を引っ張ってロ−プをすべて回収できた場合、宇宙の形は 概ね球体(ドーナツ型のような穴のある形、ではない)といえるのか、という問題である この難問を証明した人はロシア人のベレリマン博士との事ですが、彼の証明へのアップローチが 多くの偉大な数学者と異なることを示しております。 数学の世界はニュートンが発展させた「微分幾何学」と今日の流行である「位相幾何学 (トポロジー)」が基礎にあるようですが,ほとんどの証明しようとした数学者は位相幾何学で 証明しようとしたのですが、最終的には証明が出来なかったようであります。 更に驚くべきことにベレリマン博士は、物理学の知識をふんだんに取り入れ証明して 見せたようであります。 したがって,名だたる数学者も理解が出来ず,かといって反論も出来ずに今日にいたっている ようです。このことから,私の学んだ事として難解なこの様な問題は多方面からのアップローチが 必要である事と、一見関連の無いと思われた物理学の考え方が証明に役立った事が挙げら れます。ベレリマン博士の物理学の知識は高校生から世界一であったようです。 そう言えば,かの福沢諭吉は最初に学ぶべき科目は物理であり、これは物の理(ことわり)の 事で、実験で立証されそれがすべての基礎になると「文明論之概略」に記載された事を思い 出します。 この世にこの様な難問、未証明のものが6件あるとの事で,問題を提起した人、その証明 に日夜努力してやまない人々に敬意を表したいと思います。 最後に,これも私の理解を超えているのですが、「永遠の真理には、簡潔な美しさが存在する」 とのことで「数学は美しい」と言った高校時代の友人を思い出します。 ● 笑いこけたこと 今年は革命家チェ・ゲバラが銃殺されて40年との事で彼の足跡が、また脚光を浴びることと なりました。御存知のように,彼はアルゼンチン出身で医者でありましたが,中南米を徘徊する なかでカストロと知り合い、所謂「キューバ革命」に身を捧げました。 世界の革命家と言われる人々に共通していることとして,革命そのものが目的でその後の世界, 国家像を描けぬまま歴史の主役から降りた人々は多数おります。 日本ではさしずめ、「西郷隆盛」でしょうし、チェ・ゲバラもまた革命を目指して新天地を目指して キューバを去らなければならなかったのでしょう。 それとこの様な革命において共通しているのは,最終的には1人のみ残り、それが個人崇拝となり 更に、絶対権力を死ぬまで持ち続けると言うことが挙げられます。 カストロは,弁護士出身で8時間でも演説の出来る雄弁家であるそうですが、かれの50余年の 演説を聞いていた人が「キューバのスペイン語に未来形は無い !!」とコメントした話しを聞いて 大笑いをした次第です。革命には夢が必要と思うのですが,彼は今日まで「明日はこうなる!」と 明言を繰り返してきたことでしょうが,約束が実現しない、一向に生活は楽にならない社会を 揶揄してこの言葉がうまれたようです。この現実を通して,笑いこけたなど相応しくない言葉と思う のですが今日も尚,現体制が存続しているのは、キューバ人の持つ楽天性と一言で片付けるの は無理があるでしょうか・・ 他方ソビエトはロシアになりました。 ロシア人は強力な独裁者の元で力を発揮する国のようですので、この国のかたちには関心を 持っていたいものです 今年の冒頭に,「人類の叡智が試される年」と書きましたが,地球温暖化への関心の高まりは 人類の直近の問題として、来年以降も具体的成果を挙げるように全力で取り組む必要があり そうです。それには何時までという時間軸が必要のようです。 皆様、向寒の砌ご自愛ください |
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| 2007年 | |
| 11月 | 忘 八(くつわ) |
| 10月 | ローマ人の物語(塩野七生著) |
| 9月 | 出世の心得 |
| 8月 | 4年振りのマレーシア |
| 7月 | 盛夏に向かって |
| 6月 | 半世紀の時間 |
| 5月 | ボストンのある一面 |
| 4月 | 4月は新年度 |
| 3月 | 四季の変化 |
| 2月 | これは「美しい国」のやることか |
| 1月 | 平成19年 新しい年を迎えて |
| 12月 | 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う |
| 11月 | この国の歪んだかたち |
| 10月 | 2×125乗≒無限大 |
| 9月 | 5年と5ヶ月 |
| 8月 | イランそして「ペルシャのめぐみ」 |
| 7月 | 戌年の前半6ヶ月 |
| 6月 | 高山定美さん |
| 5月 | 札幌への思い入れ |
| 4月 | 「西宮」について |
| 3月 | 谷口直之君の退職記念出版に際して 高校時代 と その後・・・ |
| 2月 | GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら) |
| 1月 | 新しい年 平成18年 |
| 2005年 | |
| 12月 | 酉年を振り返って |
| 11月 | トンカット・アリと6年 |
| 10月 | NHKラジオ深夜便 |
| 9月 | 智と徳 |
| 8月 | 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で 戦争遺児として私の一言 |
| 7月 | 上期4題 |
| 6月 | 椿ちゃんは2歳 |
| 5月 | 25回目にあたって |
| 4月 | 4月は新たな出発の月=私の高校時代= |
| 3月 | 故郷 札幌 昭和30年頃まで |
| 2月 |
雪池忌によせて |
| 1月 | 酉年にあたって |
| 2004年 | |
| 12月 | 平成16年を振り返って |
| 11月 | 書物は知識の源泉 |
| 10月 | 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」 |
| 9月 | ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営 |
| 8月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2) |
| 7月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1) |
| 6月 | 6月10日は時の記念日 |
| 5月 | FENWAY PARKの思い出 |
| 4月 | お釈迦様と四聖諦八正道 |
| 3月 | 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産』 |
| 2月 |
『OFFSET BALANCE』(得たものと失ったもの) |
| 1月 | 『暴君の初夢』 |
| 12月 | 『6歳のLADYに学んだこと 』 |
| 11月 | 『文化そして万歳三唱 』 |
| 10月 | 『GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』 |
| 9月 | 『9月11日とイスラムの人々 』 |
| 8月 | 『戦後と58年後の今日 』 |
| 7月 | 『三色旗ー自由,平等,博愛 』 |
| 6月 | 『JUNE BRIDE (6月の花嫁) |
| 5月 | 『とつき十日の下宿屋の宿賃』 |