| ●2007年7月の風月譚 盛夏に向かって |
| 3月末に春爛漫を告げた桜並木を、関心を持って毎日見ながら駅に向かっております。 木全体が緑に覆われ、桜の木ってこんなに大きかったかと驚くばかりで、20m位高い場所 で太陽を一杯身に受けて交互に葉を寄せ合っている様子は、何か親しげな仲間の再会を 楽しんでいるような自然の一端を垣間見る思いがいたします。 その下をのんびり歩いている時間は自然のありがたさを感ずる至福の一時でもあります。 今年5月ドイツで挙行されたG8の会合で、アメリカが始めて温暖化対策に渋々テーブル につく様子が報じられました。ハリケーン「カトリ−ヌ」のもたらした被害が甚大であった 事で温暖化対策の一環としてCO2問題は蔑ろに出来ないと認めたのではないでしょうか。 北極圏を覆う冠氷面積はどんどん少なくなり地表が現れると,植物の発生するメタンガスは CO2の20倍との事で温暖化現象を阻止することは急務である認識が必要といえます。 G8の会合で、日本がCO2削減に対する最新技術の提供、更に効率良い燃料消費等 指導的立場を執れるなかで,中国,インド等と新しいビジネス関係が生まれることは, 国際社会に大きな貢献になるといえます。 地球温暖化の問題はCO2の排出量を減らす事が最重要課題でありますが,私が驚いた ことに,すでにアメリカでは「人口の光合成樹林」の開発が進んでいるとの事でした。 この話しを聞いてこの発想は,先ず日本人には生まれないのではないかと言う事を感じました。 高速道路に設置し更に,産出されたCO2は海底に投棄し悪循環の元凶にはならないと いう事でした。もしこれが開発されたなら,削減という必要条件と人工樹林に拠る浄化と いう十分条件が満たされ,今日のCO2問題が一挙に解決がされるのではないかと, 夢が膨らみます。もしこのコラムを読んでいる方でこの様な志向を持つ企業の方がおりま したら,是非人工樹林の開発に着手し名実ともに世界をリードしてもらいたいものです。 夏になりますと,清涼飲料水の消費は飛躍的に伸びます。 売上に一番かかわることは,真夏日がどれほど続くかということで,土建屋さんを殺すには 雨が続けば何もいらないという言葉に共通しております。 私は以前,自社で「濃縮ザクロジュース」を発売し販売会社を回りこの世界を,垣間見ること が出来ました。この時期がこの話題に最も相応しいと思いますので、2・3述べてみようと 思います。 意外と清涼飲料水はライフサイクルが短く,一夏話題になれば大成功との事で,そういえば 一時期「粒入りオレンジジュース」がヒットしましたが今日この商品を見掛る事はありません。 どの商品がヒットするか分からないとの事で,新製品の自社製造ラインは60%くらいとし, 必要に応じて外注先に依頼するとの事でした。全くの門外漢である私が,外注先である メーカーに行きましたところ,各社の商品が恰も自社商品のごとく並んでいるのを見て質問 させてもらい,この事実を知る切欠となりました。 その必然性は,更に驚くのですが思いがけなくヒット商品となった際,即納体制が無いと 製造メーカーに逸失利益補填の名目で「補償金」を請求することが当たり前との事です。 万が一、支払いに応じないと「明日から来なくて良い」の一言で済まされることが今も続いて おるとの事です。トヨタの看板方式が、この流通業界にも定着し在庫は極力押さえ,従来 ですと一週間に1度の納品が二日に一度となり納品の費用が高まりと交通量の増大と 渋滞をもたらしているとの事です。 これも時間制限で,指定時間を守れ無い場合は、「ペナルテー」を課されるとのことです。 この結果どのようなことが起きるかというと,季節はずれの過剰在庫品は「ドンキ×××」等 の専門販売業者に買い取られ格安に店頭に並ぶこととなります。私は、この元凶の一端は 大手販売チェーンのこの姿勢が今日の状況をもたらしておると思います。今日成功したからと、 偉そうなことをTV・新聞で講釈するS氏とかO氏はこの様な破廉恥な業者泣かせの実態を 如何様に感じているのか聞いてみたいものです。配達時間の短縮に関しては、現在の流通 の大きな部門を占める「クロネコヤマト」さん等に委託し相互補完の態勢を造るとか,改善策 を試行錯誤する時期といえるのではないでしょうか・・ 以上のように,今日物つくりは時間の許す限り可能な状況にあり、消費者に一番近い小売店 が強い立場にありますが,何時までもこの様な状態が続くとは言えません。本来あるべき相互 互恵の起業精神に立ち戻りトップ企業は率先して健全な企業に立ち戻ってもらいたいものです。 この背景は,ビジネスに対する普遍的思想が無いまま,成金主義拝金主義で事業の拡大を図った トップの姿勢に起因するものといえます。消費者は,企業の姿勢を常に肌で感じております。 決して蔑ろにはできません。企業と消費者が共通の価値を共有することが,企業の付加価値で あり消費者の支持が得られる源泉であります。 以上盛夏を迎えるにあたり2つの事柄に触れてみました。 P/S 最近の政治の世界で昔から日本で言われる ・イタチの最後っ屁 ・イカのひと墨 ・相撲の猫だまし など目先をごまかすような事態を散見しますが、実態は何も変わらないのに,かまされた後も 安住するようではこの国が「美しい」など言えるのか自問します。 |
| ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ このコラムに対するご意見・ご感想の宛先は stsuchid@ecos21.com ∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽∽ |
| 2007年 | |
| 6月 | 半世紀の時間 |
| 5月 | ボストンのある一面 |
| 4月 | 4月は新年度 |
| 3月 | 四季の変化 |
| 2月 | これは「美しい国」のやることか |
| 1月 | 平成19年 新しい年を迎えて |
| 12月 | 一犬虚に吼えれば、万犬実を伝う |
| 11月 | この国の歪んだかたち |
| 10月 | 2×125乗≒無限大 |
| 9月 | 5年と5ヶ月 |
| 8月 | イランそして「ペルシャのめぐみ」 |
| 7月 | 戌年の前半6ヶ月 |
| 6月 | 高山定美さん |
| 5月 | 札幌への思い入れ |
| 4月 | 「西宮」について |
| 3月 | 谷口直之君の退職記念出版に際して 高校時代 と その後・・・ |
| 2月 | GOOD BYE Mr.CHIPS(チップス先生さようなら) |
| 1月 | 新しい年 平成18年 |
| 2005年 | |
| 12月 | 酉年を振り返って |
| 11月 | トンカット・アリと6年 |
| 10月 | NHKラジオ深夜便 |
| 9月 | 智と徳 |
| 8月 | 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で 戦争遺児として私の一言 |
| 7月 | 上期4題 |
| 6月 | 椿ちゃんは2歳 |
| 5月 | 25回目にあたって |
| 4月 | 4月は新たな出発の月=私の高校時代= |
| 3月 | 故郷 札幌 昭和30年頃まで |
| 2月 |
雪池忌によせて |
| 1月 | 酉年にあたって |
| 2004年 | |
| 12月 | 平成16年を振り返って |
| 11月 | 書物は知識の源泉 |
| 10月 | 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」 |
| 9月 | ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営 |
| 8月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART2) |
| 7月 | 私のPROJECT−X 甲子園への道(PART1) |
| 6月 | 6月10日は時の記念日 |
| 5月 | FENWAY PARKの思い出 |
| 4月 | お釈迦様と四聖諦八正道 |
| 3月 | 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産』 |
| 2月 |
『OFFSET BALANCE』(得たものと失ったもの) |
| 1月 | 『暴君の初夢』 |
| 2003年 |
| 『6歳のLADYに学んだこと 』 |
| 『文化そして万歳三唱 』 |
| 『GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』 |
| 『9月11日とイスラムの人々 』 |
| 『戦後と58年後の今日 』 |
| 『三色旗ー自由,平等,博愛 』 |
| 『JUNE BRIDE (6月の花嫁) |
| 『とつき十日の下宿屋の宿賃』 |