| ●2007年3月の風月譚 四季の変化 |
| 日本の精神構造文化構築に最も影響を与えたものとして四季折々の変化を挙げる事が 出来ます。単に変わるだけでなく、その時節が訪れると必ずと言って良いほど例年の如く 新たな感興を与えてくれる自然の恵みは人生観「輪廻転生」と言う生まれ変わる歓びを 与えてくれます。今年の様にすでに東京に桜が咲き、五所川原では「吹雪体験」も出来ず、 冬の風物詩である湖面での「ワカサギ釣り」も出来なくなると、南北に長い日本の特色も なえてしまいそうですね。 過日、言語学者が言っていたのですが17文字からなる俳句をはじめとして狂歌・短歌・連歌 ・ 随筆・長文小説を1000年も前から創作した民族は他にないとの事で我々が如何に自然に 恵まれた国民である事を感謝しなければならないと言っておりました。 三大随筆と言われる「枕草子」「方丈記」「徒然草」の如き文体は他国に例をみないものである ようで、随筆を書けると言うことは如何に文化水準が高いかを示しておるとの事です。 花鳥風月、四季折々の変化に対峙し自己を自然のままにまかせ、時には自己の存在を厳固な まで固執し自己の変遷を振り返るきっかけに置き換えることが出来ます。 日本の庭園は「川」と「石」と「草木」から成り立っておるようですが、川は『流転』を意味し 石は『不変不動』を表わし草木は『季節の恩恵』をもたらしてくれます。 このように個々人にとって大切な自然の有様は大きな財産でありますので今後とも大切に守る よう心がけたいものです。 最近、私は藤沢周平の本を出来るだけ読むようにしております。先ず第一は私の5代前の先祖 が132年前山形の飽海郡東松山から移住したことで当時の生活風土を伺い知ることが出来れば ということと高校時代の恩師が同じ山形の鶴岡藩出身とのことで共通の話題を持ち合わせたい との事でした。 郷土の雑誌はともかく山形を主題にした小説は余り目にする事もないので山形の有様を知って みたいと思った次第です。 新撰組清河八郎の如く策士の存在もあったようですが、藤沢周平の文章の中で最も期待と充分 満足を与えてくれたものは春夏秋冬の中のほんの小さな季節の変化、それも庭先の花で あったり、日本海に突き出た岩礁に波の打ち砕ける様子など日本海の様子、そして生きる200石 以下の下士の姿をみるに付け地方はいつも質素倹約を旨として小さな幸福の中に生きていた ことを見出します。1月10日は山形の「年の市」ですが、半世紀前に実家にあった「だんご木」を テレビでみかけました。これは紅・白・青などのだんごを木につけて居間の天井につけているの ですね。幸福をもたらすものとのことです。5代前の実家に、もう半世紀もなるのに送ってくれたの ですが、突然この「だんご木」を目にして「あア間違いなく俺は山形出身だ」と思い当たりました。 それと以前に「ほいとこく」」(方言で、たかる、物貰いをするの意味)と言う言葉を山形弁で 書きましたが「祝い人」(ほいと)助八と言う小説が登場します。それと札幌市南4条西27丁目 にある遭洞宗龍興寺なるお寺も出てくると山形と私は縁が深いですね!! P/S 大リーグの開幕、今年一年の楽しみのスタートです。 どんな記録、そして記憶に残る現場に立ち合わせることは幸せですね。 |
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