| ●2006年9月の風月譚 5年と5ヶ月 |
| この9月に小泉首相は5年と5ヶ月の任期を終え退任いたします。 在任期間では,佐藤栄作,吉田茂に次ぎ3番目、支持率では細川護煕に次ぎ 2番目との事です。 この長かった期間を振り返ってみますと色々な事がありましたので、一概に良い悪いとは 決め付けられないですが振り返るだけの重大事件が多々ありました。 =政治面= ・ 先ず世界を震撼させた9・11の同時多発テロ ・ 米軍のイラク侵攻 ・ 北朝鮮から拉致被害者3家族の帰還 ・ 自衛隊の海外派遣 ・ 日韓,日中関係の不安定 ・ パレスチナとイスラエルの内戦激化 ・首都移転計画の雲散霧消 =経済面= ・ 郵政民営化 ・ 日本の金融危機の脱却 ・ 株価7、000台が2.5倍に ・ 深刻な貧富の格差 ・ 社会保険庁の乱脈な有り様 ・ 拝金主義の横行(ホリエモン・村上ファンド等) ・ 840兆円に達した国債残高(トヨタ自動車の利益、年間約1兆円) =社会面= ・ 靖国問題 ・ 少子高齢化社会の到来 ・ 医療保険の崩壊 ・ 学力の低下 ・ ガソリン価格の高騰 ・ 社会の2極化 ・ 犯罪の多発―特に幼児虐待と親子関係原因の殺人事件 ・ 鳥インフルエンザの脅威 ・ マスコミの質の低下 ・ 虚偽・偽装など「偽」にそまった社会 以上の結果として今日があります。 9月20日以降の後継者が、どのような選択をするか、何を継承するかにより、前首相として 小泉なる人物の評価が新たにされることになります。 この5年と5ヶ月のもたらした最も愁う事は、「社会の荒廃」と「考える事の放棄」という中々修復 困難な局面に居ることが挙げられます。 どの年代の人々も,将来に対し明るい希望が持てない,無い事で非常に「刹那的」言動が目に 付きます。 私は,社会の荒廃の原点は家庭にあると常々思っております。 福沢諭吉の言葉 「 一家は習慣の学校なり 父母は習慣の教師なり 」 は教育の原点と信じております。 家庭内の暴力,幼児虐待,親子の殺傷事件など余りにも多くみかけます。 いかに家庭が崩壊しているかを顕示しております。 「考えることの放棄」「,学力の低下」に関してみると、、ヨーロッパ,特にフランスの教育カリキュラム の中で日本と特筆すべき差異として「哲学」の科目の有無が挙げられます。 日本の教育においては、考える事,物事の本質を捉え,そこから問題の解決、そのための 行動など一連の思考・行動を教える先生も無く、時間も無くその結果自己を考えることすらも 放棄し、大きな潮流に流されることに安住を求め、自分の考え方をまとめて相手と話す事が 出来ない人々がどんどん増えております。車内で,20代後半の人が「少年++++」なる 漫画の週刊誌を一心不乱に読んでいる姿を見るにつけ、何か残念に思えてなりません。 個々人が向上しなくても安逸に生きていける社会は,将来の危惧を含んでおります。 8月に司馬遼太郎の「峠」を読みました。 御存知「河合 継乃助」を主人公にした小説ですが、この本の中に「男の出所進退」の大切 さが強調されております。 この小説の主題は新興勢力の官軍と徳川旧勢力の中で,如何に長岡藩が自主独立を維持し 調停機能を発揮することに、藩の命運をかける話しであります。 これは今日の米国,中国の狭間に、日本がどのような生き方が良いのかを暗示しております。 小泉首相と彼を比較云々するのは酷でありますが、品性の悪さを露呈する海外でのパフォー マンス等国民として観たくないことが多々ありました。今年に入りやたらと専用機で海外に行き, 税金をばら撒く支援など約束し、その後の利権構造で甘い汁を吸おうとしているのではと、感じ させるものがあります。 私が郵政民営化の中で、一番懸念していることは、この簡保(生命保険)なる業種は世界の 中で,ほんの一部分の国(米国,カナダ、イギリス,フランスなど)での業態であり,日本は最後の 美味しい国です。アメリカの強要で,民営化を図り、10年後には崩壊した生命保険会社10社の うち9社が外資に取られたように、この巨大な日本人の宝が切り崩されたとしたら、彼は「アメリカ のポチ」であったことになります。 しかしながら,彼を支持した最高80%の人の責任でありますが、戦後の戦争責任を総括すること なく今日まで来ているように、その際にも「小泉政権」を総括しないのではないかと推測できます。 更に,最近感じるのですが、この国を操って居るのではないかという「暗い負の力」が言論の自由 を否定したり,既得の空域を維持するために悪の力が政治と結びつき異様な動きを感じたりする ことがありますが,皆さんいかがですか・・・ P/S 今年の夏の甲子園は、期待どおりのものでした。 来年も又,新しいヒーローの誕生が待ち遠しいですね!! |
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