| ●2006年1月の風月譚 『 新しい年 平成18年』 |
| 新しい年を迎え皆様御健勝のことお喜び申し上げます。 今年は戦後61年目となりますが,積年の弊害・疲労が随所に現れる年となるのではない かと、やや悲観的予測をしております。 今日の日本は,国は財政破綻,大企業特に大手銀行のバブル期を上回る収益に示される 好調さ,中小企業は乗り遅れ,個人の2割は笑いが止まらず,大方の人々は幸福感に浸る 間もなく高齢化社会の到来に不安な日々の連続であります。 平成17年の見逃すことの出来ない事として先ず、人口の自然減,医療費の高騰で健康保険 システムが成り立たなくなったこと、そして社会・個人が危機管理を見直さなければならなく なった事が挙げられます。 人口減少は以前から予測されたことでありますが,予測よりも2年早くこの傾向が現れ200年後 には半分の6500万人になるとの事です。 更に一世帯あたりの家族人数は、2.58人と高齢者の一人住まい,核家族がこれ程迄になった のか驚きを禁じ得ません。 現在の年金制度を始め近未来の社会のあり方が,現状の人口総数のままで考えるのであれば, 子供を育てやすい環境‐たとえばフランスのように産休の期間を2年間にするとか、保育園幼稚 園の縦割り行政を改めるとか,子供を育てる社会基盤を豊かにし、安心して子育ての出来るよう にしなければなりません金銭をばら撒くことで解決を図るのではなく問題の本質に焦点をあて 手段を講じなければなりません。 共稼ぎで子供を持たない(Double Income No Kids)の示す夫婦は別として,子供の出来ない 家庭が余りにも多いのは,どうしたことでしょうか? 生活環境の汚染,食生活の中の人工調味料とかインスタント食品の防腐剤が知らないうちに 機能を阻害したのでしょうか、このあたりも1度考えて見る必要がありそうです。 人口維持には海外からの移民を受け入れ、多民族の人々による人口補充を図るという意見も ありますが、本当に我々は同化を許す寛大な人種であるのかはなはだ疑問であります。 従いまして,人口減少の中でイギリスの経済学者E・Fシューマッハの提唱する「小さな社会」を 想定し、そのあり方も又今から考えておく事も大切ではないかと考えます。 見方によりましては、限られた平地に人口が密集し生活環境の改善も出来ない現状の最良の 解決策は、人口減少でないかという気もいたします。 次に医療のあり方が益々高齢化社会に暗い影を落とし始めております。 20年後には70兆円と現在の3,5倍になること自体異常自体と言わざるを得ません。 私個人の信条は「ぴんぴんコロリン」ですが,病院で見かける“早期発見,早期治療”は換言しま すと“病気になったら早くに罹りなさい”ということになりますがこれでは,医療費の削減にはなら ないと思います。 現実問題としては、診療報酬の削減,医療システムの一元化が出来ないなど抜本的解決が 難しいようですが、混合医療を薦める,健康補助食品の活用など「予防」に繋がることにお金を 掛けるべきで「対症療法」だけでは,社会が元気になるとはおもえません。 これらは,従来の既得権‐医師,製薬会社医療機関そして厚生労働省が真剣に考えてない 結果と言えます。 特に,個々人の健康に関連し自粛できるものとして「禁煙」環境を作ることに目を向けるべき 時期がきていると思います。 タバコの収入は9,000億円前後でその対価としての支払いは3倍との事です。 アメリカにおいては,レストランでも寿司バーでもすべて禁煙ですので日本ももう少し禁煙に 関心を払ってもらいたいものです(パチンコ屋を禁煙に等、言いませんが‐‐) 次に現在最も関心のあるマンション・ホテルの建築偽装問題があります。 この問題の発覚した切っ掛けは内部告発であったようですもしこの様なことがなかったら, 軟弱な建築物が販売され利用されていたことになります衣食住の中で,一生に一度ある かないかの最も高価な買物の中である居住空間が、このように認可されてきた検査機構は 一体なんなのか、主管行政の責任,国の責任を明らかにすべきであります献金を拝領して きた自民党が徹底的追及に及び腰であるのを見るにつけ,この国は「偽」で覆われてしまった 感があります。 偽善政治家もたくさん見掛けますので,我々は彼らの素性を見分ける眼力を持たなくてはなり ません。 更に建築のみならず「おれおれ詐欺」とか(ATM)カードの贋造による被害が氾濫しております。 「危機管理」なる言葉は会社・組織が考えるだけで良かったのですが、犯罪者は個人をターゲット にしますので「危機管理」も個人個人が常に念頭に置かなければならなくなりました。 科学技術の発展しているにもかかわらず、ATMは20年前の技術との事で、カード贋造は2分で 出来るなどもっと安全性を考慮した社会構造にしなければ,今年もこの様な犯罪は後を断たない のではないでしょうか・・ 以上人口問題,医療のあり方,危機管理のあり方について今年は、新たな方向・施策が求めら れる年といえます。 他方新しい年の最大の関心事は,なんと言ってもサッカーの祭典「ドイツワールドカップ」があり ますサッカーを見るに付け、今日のサッカー隆盛の基礎を創った川渕チェア‐マンを始めとする 皆さんの情熱が成就し、予選を突破できれば上出来ですが、ブラジルを撃破する場面を想像 するだけでも6月が待ち遠しいですね!! 9月に小泉首相は退陣するようですが,後継者は更なる改革を進めるのか、反作用として保守 に回帰して、彼の在任中の成果を有名無実化して更に混迷と格差の拡大・社会不安の増大‐‐を 齎すのか注意深く見守らなければなりません。 最後にこの国の若者は一体何処に行ってしまったのでしょうか? いずれにしても学生のエネルギーを感じないのは寂しい限りです。 今年もよろしくお願いいたします P/S 韓流ドラマも定着し,日本の歌も韓国で歌われるるようになりました。 今年は本当に韓国と隣人として、お互いに認め合い理解を深めたいものです。 我々の衣服文化のなかで唯一朝鮮半島経由でないのは,「帯び」なんですね。 これはなんとモンゴルからの遺産のようです。 彼らは騎馬民族ですので,「帯び」が必要であったようです。 そういえば,チャングム始め皆さんの服装は「帯び」をしておりませんでしたね |
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