| ●2005年12月の風月譚 『 酉年を振り返って』 |
| 11月の下旬というのに布団を干すのに最適な「小春日和」が続き,今年は冬の到来が 遅いなーと感じておりますが、喪中の通知をもらったり書店では来年の手帳が店頭を飾り、 間違い無く年の瀬が近づいていると感じる頃となりました。 庵もすでに炉開きも終わり新茶と亥子餅(いのこもち)を愉しみ、新春の気分を一足早く愛 でたことと思います。 酉年の今年を振り返り,皆様と思い出してみようとおもいます。 1 家庭・社会のこと 青少年・未成年者の犯罪は成人の5倍とのこと。 併せて幼児虐待は過去最高とのこと。 更に小学校・中学校学童の食生活の異常が「生活習慣病」の症状をすでにしめしている こと・・・ 以上のことから明らかなことは,親の権利・義務の逃避、家庭の崩壊,家庭教育の放棄の 結果が今日の社会を表しているといえます。 この問題児の年代の親は,丁度バブル最盛期に浮かれていた群集で、家庭,子供の教育など に関心の無い輩との事。 ただ子供の欲しがるままに与えることが,家庭の和に繋がると勘違いしている親たち・・ 家庭においても社会全般に渡り、混迷の社会化が進む中で,全力で突き進む目的・ビジョン が見出せないことで、生活の規範を確立できない投げやりに似た風潮が浸透した年であり ました。 更に貧富の二極化が進む中で,「何でもアリ」の風潮の中で我々が本来持っていたやさしさと かいたわりとか思いやりを受け止める土壌がなくなってきたことも又明らかになりました。 自己責任の放棄は家庭(親)、教育分野に限らず,介護医療,年金など多方面にみられ, 金銭の投下では解決できない社会の歪が随所に顕在化した年でありました。 2 政治のこと 9月の選挙で憲法改正が現実味を帯びる結果となりました。 思いがけない選挙で,たくさんの民主党議員が「ただの人」になり、83人もの新人が自民党 にうまれました今回の選挙を通して思い当たることは、1930年代にヒットラーがドイツの 政権の座に上り詰める一端を垣間見た瞬間でもありました。 きっと,彼も民衆の思考停止する午後の時間を選び,煽動する演説で国民の支持を得ていった 過程は,きっとあのように振舞ったのではないかと髣髴させます目先の問題に特化し、簡単 明瞭な言葉で選択を許さない手法は,今後も続くと思いますが,外交面での停滞,アジアでの 中核的地位の確立などはかなり退歩したのではないかという気がいたします。 現首相は「日米関係」が最重要といっておりますが,アメリカでは日本首相訪米などといって も,スチール写真一枚で終わる程度の扱いですので、本当に日本は第二案(代替案)を持た づにこれで良いのかと心配になります。 「同盟」など両国の利害に亀裂が入った瞬間、砂上の楼閣に帰すことは歴史の中で数限り なく見てきておりますアメリカは,中国が当面の課題であり日本を「ポチ」程度にしか考えて いないことは明らかです。 議員定数は間違い無く1/3減らしても何ら問題が無いことが明らかとなりました。 民主党の3人の逮捕者,幹事長の男娼まがいの行動とか耐震強度偽造問題に対する発言 など政治家として首をかしげる人間が、政治の中核に居ること自体「半開」といわざるを得ま せん1/3の議員は理念思想の無い輩でその存在価値は著しく「零」に近く,歳費削減の 上でも是非削減してもらいたいものです。 幼稚園児と同じで「チルド連」とは、まことに当を得た表現といえます。 更に,今回の選挙結果から明らかになったこととして、普段政治に関心の無い人々が大挙して 自民党に投票、言葉を変えれば「小泉劇場」の入場券を買ったわけです。 普段からこの国の現状と未来を考えているわけでもない人が,皆と「祭り」に参加したいという 動機で投票した結果が、未曾有の大勝になりました。 それにしても,民主党のだらしなさ,明確な対応策を打ち出せない現実認識にはあきれ返る ばかりで蓄積した力のなさ,寄り合い所帯の脆弱さを示す結果となりました。 私は、今後の選挙では議員1/3は不要という政党に投票しようと考えております。 3 世界の温暖化と鳥インフルエンザ 地球の温暖化が顕著になった年でもありました。 南極の氷壁,北極海の氷原,アルプス,キリマンジャロの氷河の減少など温暖化を示す事象は 数限りなく現れました。 身近な例として,今日みかんの北限は静岡県とのことですが,いずれ福島県になるとの事で, 如何に温暖化が進んでいるかが分かります。 今日、京都議定書を批准しないCO2最大産出国アメリカとかBRICs等いわゆる発展途上国 においては、歯止め無い化石燃料を燃焼させております。 自然のもつ自浄作用の機能が崩壊した今日、カトリ‐ヌに代表されたハリケーンは今後とも アメリカ南部を崩壊に導くでしょうし,地球の砂漠化、人口の爆発と合わせて,地球は悲鳴を 上げているのではないでしょうか‐‐ ごく平均的な自家用車を運転する人でも年間5トンも排出すると聞いて驚いたのですが、 ジーゼル車の廃止とか,ハイブリット車の積極的登用に日本は率先して取り組むことで, 世界に対し技術立国としての存在を示すことの出来る機会ではないかと思います。 個々人のレベルで何が出来るか考えさせられた年でもありました。 酉年を飾るわけでもないでしょうが,鳥インフルエンザ(H5N1型)の脅威が世界を震撼させ ました現在の「変異」のレベルが3から5でこれが10になると人から人に感染するとか, そして1億人以上が犠牲になるとの予測があります体力のない子供とか,食生活に恵ま れない地域が被害を受けるとの事ですが,酉年が終わると同様速やかに収束に向かって もらいたいものです。 P/S 年頭にあたり「酉年」ということで飛翔出来るか、アジアの中核に位置を築く切欠を見出せる かの視点でみてまいりましたが,振り返りますと得点を付けるに至らなかった気がいたしま すが,皆さん如何でしたか? 来年は「戌年」、ポチは一体どんなポチになりますかね!! 新たな年を明るく健やかに迎えられますようお祈り申し上げます。 |
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