| ●2005年9月の風月譚 『智と徳』 |
| 先日、日本経済新聞の記事のなかに「一国文明の有り様はその国民一般の智徳を見て 知るべし」というのがありました。 この文章は塾祖福沢諭吉先生の「文明論の概略」の中で述べているもので,文明と は「衣食住の安楽のみならず,智を研き徳を修めて人間高尚の地位に昇るの意」とあります。 更に智は事物を考えて合点する働きで、徳は心の行儀と簡潔に表現しております。 この智と徳に関しましては,私の2月のコラム「雪池忌」の中で触れておりますが、この文章 が日の目を見たのは始めてといってよい程忘れられていました。 「文明」に関しては「文明」のほかに「野蛮」と「半開」の段階があると先生は言っております。 これは文明に至る過程の中で各々位置付けられております。 今回、思いがけなくも衆議院の解散総選挙に直面してこの文章の意味する日本の 文明の 度合 が、内外から注目されるのではないかという事で日経も取り上げたのではないかと 思います。 私がこの文明の意味するところに拘りたいのは,政治に携わる人々に是非十分理解してもら いたいと思いますし,選挙民である国民も同じく選ぶ結果責任を負わなければならないという ことであります。 では文明化した人とはどんな人なのでしょうか? 箇条書きにして見ました(文明論乃概略より) ・ 自ら活動をたくましくし ・ 人の気風活発にして ・ 旧慣に惑溺せず ・ 身自らその身を支配して他の恩威に依頼せず ・ 自ら徳を修め自ら智を研き ・ 古を慕わず今を足れりとせず ・ 小安に安んぜずして未来の大成謀り ・ 進みて退かず達して止まらず 以上抜粋してみましたが,150余年前のものですが今日でも尚、政治家には特に普遍的な 必須事項であると言えます。 今夏,体調を壊し2週間ほどTVを見ながら過ごしました。 8月8日以降,政治番組そして高校野球に時間を費やしました。 政治なるものに,今日まで全く政治に関心を示さなかった人々の登場とか、節操もなく渡り 歩いてきた女性候補、自民党を出ても革新性の感じない互助会新党、未だ労働組合から 脱し得ず何を言っているか良く分からない政党、歴史の証明に背を向けて毎年同じ事を 連呼している党、歳入の目途もないのに福祉の名のもとで相変わらずのばら撒き政党, 丁半ばくちに無理やり引きずり込み郵政民営化についてお前は丁(賛成)か半か(反対) の選択を迫り、今までの構造改革などの成果を棚上げし、財政再建の目途も立たないほど 悪化させたことなど全然触れずに絶叫する首相以上を目にするに付けこの国の 文明の度合、 智徳の程度 はいかばかりか首を傾げてしまいます。 ふと頭を横切ったこととして、衆愚政治というのか全ての人々に選挙権を与えたことにより 時間の無駄と非効率をもたらした現実を目にし,ギリシャの哲人プラトンが提唱した『哲人政治』 が発想された背景がなんとなく分かるような気がいたします。 しかし、今日の日本は、文明化のなかで進化途上であり「半開」の段階であると認識すると、 すべて絶望的になることは無いと思います。 私は今回、社会を形成する最小の単位「家庭」の有り様についてどの政党も言及してないこと に不満を感じます教育の問題、社会の混乱、ニートの問題、犯罪に巻き込まれること など家庭が崩壊していることに起因することがたくさんあります。 家庭をしっかりしたものにしなければ、社会,地域、日本が健全な状態を維持発展することは できません。 更に,個々人がいかに「自立」しているか、「自立を促す方策が摂られているか」があらゆる面で 必要なことといえます。 勉学の面では、人の意見を盗用して上手くまとめることに集中し、何ら自己の意見を持たなくて 通用してきた社会、他方、国からの援助に依存したままでいつまでも自立できず,そのばら撒き 権益を政治屋なる輩が悪用?し個々人を中毒化し麻痺させている現状から未だ目を覚醒して いない人々。 独創性が国にとって大切な時期に、国の財政の悪化で総借金は1,000兆円になろうとしておる 現状の中では、今までのようなやり方はもう通用しませんし、期待もできません。 以上時節柄今回の選挙騒動(国費が約900億円かかる)に関して記載してみましたが皆さんの 御意見をお聴かせ下さい。 P/S ・ 駒大苫小牧の優勝で大会が終わり快哉を叫んだ跡の,後味の悪さで、すっきりしませんね。 他方長崎県立清峰高校に拍手を送りたいですね。 ・ 先日ウクレレ漫談の牧身二さんの放送をNHKで聴きました: 人間死ぬと「屍(しかばね)」になるが男は「死体」で女は「遺体」となる、と3回も言っておりました。 特に女性も「痛い」から「したい」人が増加しているとか,硬い話しの後でこんなのも如何ですかね!! |
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| ●2005年8月の風月譚 終戦60年-怒りそして悲しみと苦しみの中で 戦争遺児として私の一言 |
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| ●2005年7月の風月譚 上期4題 |
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| ●2005年4月の風月譚 『4月は新たな出発の月』=私の高校時代= |
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| ●2005年3月の風月譚 故郷 札幌 昭和30年頃まで |
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| ●2005年2月の風月譚 雪池忌によせて |
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| ●2005年1月の風月譚 酉年にあたって |
| 2004年 | |
| 12月 | 平成16年を振り返って |
| 11月 | 書物は知識の源泉 |
| 10月 | 故 野中 孝一さんと「SPIN トレーニング」 |
| 9月 | ハインリッヒの法則(1:29:300)とパン屋の経営 |
| 8月 | 私のPROJECT-X 甲子園への道(PART2) |
| 7月 | 私のPROJECT-X 甲子園への道(PART1) |
| 6月 | 6月10日は時の記念日 |
| 5月 | FENWAY PARKの思い出 |
| 4月 | お釈迦様と四聖諦八正道 |
| 3月 | 『起業5年目にあたって‐‐新たに知った事・新たな財産』 |
| 2月 |
『OFFSET BALANCE』(得たものと失ったもの) |
| 1月 | 『暴君の初夢』 |
| 2003年 | |
| 12月 | 『6歳のLADYに学んだこと 』 |
| 11月 | 『文化そして万歳三唱 』 |
| 10月 | 『GOLD FINGER 荒木 敏明 君 』 |
| 9月 | 『9月11日とイスラムの人々 』 |
| 8月 | 『戦後と58年後の今日 』 |
| 7月 | 『三色旗ー自由,平等,博愛 』 |
| 6月 | 『JUNE BRIDE (6月の花嫁) |
| 5月 | 『とつき十日の下宿屋の宿賃』 |