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●2005年1月の風月譚 
『酉年にあたって


  新年明けましておめでとうございます。
今年は戦後60年、私にとっては62回目の新しい年の幕開けとなりますが,
月日の経つ早さに何か懺悔に似た後悔と、残り少ない日々に不安の念を禁じ得ません。
今年は「酉年」ですので鳥に係わるお話しと、飛翔の言葉から想像するこの国の将来に
ちょっと触れてみようと思います。

 Birds Today Human Tomorrow
この文はアメリカボストンの公園の前に表示されていたものと記憶しておりますが、その
まま日本語にしますと「鳥は今日,人類は明日」となります。
言葉の意味するものは,鳥は今日の環境の中で生存が出来なくなるとすると、その流れは
早晩人類も同じ道を歩む事になると警鐘を発しております。
地球誕生後、海に生命の誕生を得て以来約30億の生命が存在したようですが,今日は
1割のみ約3億の生命体が存在しているといわれています。
気候変動や隕石の衝突などで地球環境が大変動したこと、更に外来種の参入で生態系が
崩れた事などが、絶滅の主たる原因のようです。
鳥に関していえば,今世紀末までに最大14%の鳥類が絶滅するとの予測が発表されま
した(平成16年12月16日朝日新聞)
更に鳥はすでに129種類が絶滅し、現存する9,787種類について生息地の分布や生息
状態を詳しく調べた結果,最も楽観的予測でも6%の鳥類が絶滅することが明らかとなり
ました最悪のシナリオでは14%が姿を消し25%が絶滅の危機にさらされる恐れがある
ということです。
同じように日本人は,現在の人口が今世紀末には6千500万人位になるとの予測があり
ます鳥が居なくなるということは,感染症を媒体する動物や,農作物に被害を及ぼす
昆虫等が限りなく増える事を著わします。
更に恐ろしいことに、鳥自体が「鳥インフルエンザ」で明らかになったように,感染症の媒体
になった事が挙げられます。
鳥の住処である森林破壊は、気象変動と人的なものと拠りますが,気象変動は温暖化に
拠るもので、すべて我々が消費する化石燃料と深く関連していることがわかります。
人的なものとしては,森林の伐採や自然界に本来無かった物がいわゆる「複合汚染」で,
自然界の持つ自浄能力を超えた異分子・成分が蔓延した事によります。
最も絶滅に関連する汚染源のダイオキシンに関して言えば,土中に微粒含まれている
土をミミズが食べ,そのミミズをモグラが食べ,そのモグラを蛇が餌とし,猛禽類のワシ等が
獲物とするいわゆる「食物連鎖」の中でダイオキシンは、なんと2,000倍に増殖してしまい
ワシの絶滅の主たる原因になっているようです。

 温暖化防止に関する「京都議定書」をアメリカ・中国は批准拒否の姿勢を示しています。
その最大の理由は,この規制内では十分な経済発展が維持できないと言います特に
中国の著しい経済発展の裏に潜む日本が経験した水俣病に代表される「公害」が、
環境破壊に繋がらなければ良いがと心配しております。
この件に関して、国として考えてもらいたい事として、先ず低温の燃焼によって発生する
ダイオキシン等の有害物質を、1,200度以上の高熱で処理する水素燃料の活用と、高温
度に耐えうる高炉の開発が急務であります更に文明の利器である自動車の排気ガス
対策にも世界に先駆けて推進して貰いたいものです。
個人レベルでは,世界で唯一の食事習慣での「割り箸」の使用の全面禁止を提唱して
みようと思います。
実はこの「割り箸」は90%以上が中国からの輸入品でありますこのことは明らかに
中国の森林から得ているものです韓国でも,中国でも,東南アジアでも日本のような
割り箸」を使う国はありません年間30億円に迫る森林を日本は消費しております。
毎年中国大陸から黄砂が飛来して来ますが,益々その量が増え,期間が長くなって
おりますこの一因も森林の消滅によるものとすると,日本は明らかに自然破壊に
加担していることになります。
弊社の社是「自然は自立した奇跡」(Nature is a self-sustaining miracle)とあります
ように、自然は程よくバランスを維持すれば、それなりの自浄機能を持っている事は
明らかですので、多くの鳥が生息する自然環境を守っていける様酉年のスタートに
際し、心に留めておきたいと思います。
人口の減少が単なる先進国並みの出生率の低下だけに留まらず,環境汚染で子供が
出来ない風土になっては,取り返しが付きません

* 飛翔
飛翔の言葉で思い出すものとして,先ずアンデス山脈を悠々と舞うコンドルとかアメリカの
国旗のアメリカンイーグル、シベリア大地のイヌワシ、空想の世界では一羽ばたき千里
という鵬(おおとり)とか仏教の世界のガルーダ(インドネシア航空のシンボル)とか天空
を舞う鳥は,無限の可能性と、何か夢を与えてくれます。
新しい年に際し今年は、日本の国にとって大空を飛翔できるか,飛ぶことを忘れたダチョウ
となるのか,飛ぶことも走ることを忘れた鳥キューイ・バード(ニュージーランドに生存)と
なるのか大事な岐路に立っているといえます。
現在の世界は、アメリカ,EU,ロシア,中国の4ヶ国が牛耳っているといえます。
これらの国々は自己の利益を最優先とする戦略に対し,日本はどのように主体性を持って
存在を顕示できるのか,いや5番目など考えないで「アメリカのポチ」で良いのだとする
立場が否応無く明らかになる年といえます。
1度はJapan as number 1(Japan is number 1と勘違いした人が沢山おりましたが)と
見なされた国として何か手を打たなければなりません。
これら4ヶ国に共通していることは,広い地域,・多くの人口・経済資源/基盤を有して
おります。
日本一国で5番目などいうのは、困難な事は自明の理でありますので,この際「脱米・
入亜(アジア
)」の地域構想で、日本が主導権を持ってアセアンの諸国に提唱してみては
どうでしょうか・・・。
大東亜共栄圏のような物では無く相互に補完し合い、各々を理解し共に発展する試練を
自ら挑戦する姿勢が必要といえます。
利点はかなりあります人種的に大差が無いこと(白人は明らかに黄色人種に対し優位感
を持っております),時差が余り無いこと,各々の国が特色ある資源に恵まれている事,
そして日本以外英語が共通語として通用する事などが挙げられます。
中国に関していえば今日の所、革新的な製品の開発は未だ無く製造の利点のみであり
ますので日本が優位性を持っていることは明きらかですが、早晩追いつくことは明らか
です異なる視点では、中国は旧ソビエトと違い体制を維持しながら、経済発展を優先
したため自己矛盾が各所に出ておりますので更なる共産革命が必要であります。

日本にとって、他民族・他宗教を理解する上で、又相対性の価値・寛容の心を育てる上でも
今のままに閉じこもっていては,発展がありません。
東南アジア諸国とより緊密な関係を維持し経済発展の関係に留まらず文化交流の面でも、
享受出来る地域を構築することに目を向けてみてはどうかと思います。
しかし,主導権というのは単なる経済力があるだけではなく,個々人が尊敬されなければなりま
せん個々人が心的交流を深めるには,英語力は絶対条件ですが,その前に自国語・良い
日本語を身につけなければなりません。
学力の低下が叫ばれている今日、再度明治維新に立ち戻り個々人の力を高め,世界に通用
する人材を育成する事に国は、今年のヴィジョンとして掲げてもらいたいものです。
そして若人が「夢が無い」等と言わずに、天空に舞う大鷲のように無限の可能性に挑戦して
もらいたいものです。
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