トンカットアリの老舗「百寿庵」

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●5月の風月譚 
『とつき十日の下宿屋の宿賃』
                                     
  今月からその月々にかかわる私の感じてまいりましたことをeCOS NEWSの愛読者の皆様に
掲載いたします。
 オーヘンリー事業部という部門で、あるテーマに関わる皆様の投稿をベースにした双方向の会話の
広場を考えましたが、不発に終わりました。
 私から毎月、ある「テーマ」にそってコラムを書きますので、それに対する皆様からのご意見を
いただき差し支えない限り,掲示させて頂きます。

  
メールの宛先は  ecos21@ecos21.com

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 『とつき十日の宿賃』

 5月は二十四節気では立夏(暦の上では夏)と小満(草木が茂り始まる頃)の季語を持ち最も清新に
満ちた季節の到来を告げてくれます。5月の暦を観ますとゴールデンウイークといわれる休みが
連続し行楽の絶好の時節でもあります。
この中で旗日ではないのですが「母の日」について思いつくことを述べてみようと思います。

 すべての人の心の中に、母親の存在を意識しない日々はありません。
「母」という字は「両乳を垂れている女の形(「字統」)だと言います。
いろいろな休日(旗日)がある中、5月の第2日曜日を「母の日」と呼んでおりますがこの慣習も
又アメリカから移入されたもののようです。(アメリカでは1905年より始まりました)
ちなみにアメリカではこの日に限り母親はベットで朝食を取り終日家事にかかわることはなく
あらかじめレストランの予約がもっとも必要で困難な日と聞いております。
          
 歴史の中で最初に学ぶ社会は「母系社会」という言葉でした。
これは家族社会の中核として母親の存在があり母親の偉大さを認めていたということでしょう。
母親の存在を故郷と関連させてみますと,元気でいるうちは故郷の実感がありますが母親が
居なくなると一変に故郷を喪失するという母親の存在感の大きさを感じます。

 古代ローマ人の言葉の中に母親の果たす使命として、
『胎内で丈夫に子供を育む』
『食卓の会話を取り仕切る』ことと記載があります。
前者は言うまでも無く丈夫な子供を産むことであり,後者は食事の仕方・言葉使いなどの
躾のみならず社会に適応する術を会話を通して子供に教える事を示しております。

 最近感じます事に(私が年を取った証でもありますが)子供に対し母親の自覚に欠ける
のではないかと感じる所作を多く観かけることがあります。
先ず,子供の最も影響の受ける所は「学校ではなく家庭であること」を忘れ、
あたかも学校が悪い,教育に熱意が不足していることを声高らかに言う母親,家庭が多いこと
に驚きを禁じ得ません。

 自分の責任の半分以上を放棄し学校に問題があるかのような言動はわが身を省みず
責任転嫁の何物でもないと感じますが皆さんどう思われますか?

 片方では子供に対し愛情豊かに接し子供の成長とともに母親も成長する母子と、
子供の自由に任せることが教育と安易に考え、「電車の中でムスメが化粧しても
何も言わない」母親を見受けますが(言い過ぎになるかもしれませんが愛情を持って
子供の誕生を待っていたのではなくFREE SEXの延長で子供が出来てしまった母親)
その結果将来明らかなことは,日本の中に新しい身分社会が生まれ豊かな階層と
底辺から這い上がれない人々の層が出来あがるのではないかということです。
成果の挙げた人に其れなりの見返りが要求される時代の到来がもう来ておりますので、
平均的とか平等などの対応は出来なくなっております。
1度飽食の時代の甘い汁を体験した者はなかなか原点に立ち返って物事の本質に
立ち向かうことが出来ない社会になってしまったのですが、他方子供の成長と教育に
関して常に
夢と希望を語る家庭は計り知れない豊かさを得ることになるでしょう。


 最後に私が大変お世話になった先輩とお母さんのお話しをします。
先輩のお母さんは80歳を越し一人で暮らしておりますが,突然先輩に電話をしてきました:
 『最近、年をとって何かと寂しい限りで、特に手元が寂しいと不安でたまらない。
  それで考えてみるとお前からいろいろしてもらったが
 とつき10日(トツキトオカ)の下宿屋の宿賃をまだもらってないので返してくれないか?』
 なんとユ‐モアのあるお母さんでしょう!! 子供として断れませんネ・・・

 すべてのお母さんが年をとった時、自信を持って子供たちに宿賃を請求できるよう子供の
育成を望みたいものです。
                          


●9月のコラムタイトル 
9月11日とイスラムの人々 』

●8月のコラムタイトル 
戦後と58年後の今日 』

●7月のコラムタイトル 
『三色旗ー自由,平等,博愛 』

●6月のコラムタイトル 
『JUNE BRIDE (6月の花嫁)

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