| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (86) もっと魚を食べよう『DHAの魔法』 |
| 魚に多く含まれるDHAやEPAは、生活習慣病や免疫機能などに対して、 魔法の杖のようにさまざまな機能を持っています。特に、DHAは脳の働き もよくします。百寿をめざして、もっと魚を食べましょう。 ■ おいしい魚 学生時代、探検部員として津軽海峡の横断をイカダで試みたことがあります。 四回目に成功しました。青森県小泊村の漁業協同組合に居候させていただき、 毎日海で遊んでいました。一昨年の夏、30年以上経って、その後はじめて当時の メンバーと小泊村を再訪しました。当時、お世話になった方々との大宴会の翌朝、 港の組合事務所で朝食をご馳走になりました。二日酔いの頭には無理と感じましたが、 取り立てのメバルの刺身を一口に含んだ途端、学生時代に毎日感動して食べた味を 思い出し、二日酔いが一気に消え去りました。ソイの刺身と煮つけ、スルメイカの 刺し身と天ぷらなど、一生忘れられないほどの朝食になりました。少し贅沢(堕落) をしてきた舌には、昨夜の宴会料理よりもこのような素朴だが新鮮なメニューのほうが ずっとうれしかったのです。 一方、こんな贅沢は、われわれを身内として迎えてくれたからできたのです。 <ある友人が石川県の七尾市へいった時の話だ。「七尾はもちろん漁場だけど、 町の人は港で揚る魚は食えないんだってさ。ぜんぶ大手に買い取られちまって、 町にはパック入りの魚が戻ってくるんだ。土地の人が土地の魚を食えないなんて、 そんなバカバカしい話はねえよなあ」>(『うまい魚が食べたい』橋本憲一著、晶文社)。 多くの漁港では、上ものの海産物ほど地元を素通りして築地魚河岸や大阪魚市場 などへ送られてしまいます。この一つの解決法が世界の海かもしれません。日本水産(株) 原田厚氏は、世界中の海で日本人の舌向けの魚を探しています(朝日新聞2003年6月16日 「ひと」)。そして、「見知らぬ魚を探して色んな食べ方をするのは船乗りなら珍しく ない。選ぶ魚の幅が広がれば資源の有効利用にもなる」とし、「世界で一番いい魚を 食べているのは日本人です。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |