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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (85) 「病は気から」は本当です・歌と笑いのススメ
「病は気から」は本当です・歌と笑いのススメ
 
■ 「一笑一若」、「一怒一老」

 人はなぜ笑うのでしょうか。笑いが関節リウマチの症状を軽減することを
証明した吉野槇一日本医科大学教授は「脊椎動物は進化とともに大脳皮質
が発達し、この発達した大脳皮質に休息を与えるためにノンレム睡眠(深い眠り)
が発生した。人は大脳皮質の発達が著しく、また複雑な人間関係、社会環境
の変化などにより精神的ストレス刺激を受ける機会が多く、その刺激の程度も強い。
その結果、睡眠だけでは対応できなくなり、大脳皮質の働きを一時的に和らげるとか、
または休ませるために笑いが必然的に生じてきたのではないか」と推測しました
(「医学のあゆみ」197巻12号)。としますと、笑いのない人生はストレスがたまり、
「一怒一老」に陥る危険性があります。
 笑いは筋骨格系、呼吸器系、循環器系、内分泌系、中枢神経系、および免疫系などに
よい影響を及ぼします。
特に、NK細胞など免疫系の賦活化に威力を発揮します(『笑いの健康学・笑いが
免疫力を高める』伊丹仁朗著、三省堂)。たとえば、がんや心臓病の人を含む
20〜62歳のボランティアに三時間、「なんばグランド花月」で吉本新喜劇を楽しみ大いに
笑ってもらったところ、NK活性の低い五人は全員基準値(正常範囲)かそれ以上に上昇し、
基準値内の五人は基準値内の高レベルに集中しました。
 さらに驚いたことに、おかしくなくても笑顔の表情をつくるだけでNK活性が増加します。
わずか60秒以上行うだけでも、リラックスした気持ちが血流を改善します
(第15章「積極的な休養をとろう」参照)。まさしく「笑いは百薬の長」、「一笑一若」
であり、百寿に笑顔は不可欠でしょう。そして、次のように(?)常に前向き生きる
ことが肝心です。
<いよいよ処刑のときが来ると、死刑囚にも最後の望みを叶えてやるという習慣がある。
 刑務所長「最後の時が来た。食べたいものでも飲みたいものでも、何か一つだけ望みを
叶えてあげるから、言いなさい」
 囚人「ワインを一杯お願いします」 
 刑務所長「よろしい、何年のワインにするかな」
 囚人「ヘェ、来年ものでお願いします」」>(『ジョークの哲学』加藤尚武著、講談社)

【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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