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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (82) 「病は気から」は本当です・歌と笑いのススメ
「病は気から」は、特に免疫系をとおしてのたくさんの研究から、事実であることが
わかってきました。この「気」を高める有力な手段が歌と笑いです。
 
■ 病は気から

 62人の同じ治療を受けた早期乳がん患者を、告知後3ヵ月でその人がどう受けとめた
かで四つのグループに分け、その後の経過を10年以上追跡したものです。
グループAは闘争心で対応した人、つまり、がんの情報を集め、治療について自分
にできることを積極的に行い、仕事も従来どおりにしながらファイトを燃やして
がんに立ち向かった患者、グループBは「誤診」とか「小さいから大丈夫」とか、
とにかく、とにかく病気を否定しがんという言葉を使うのを避けた患者、
グループCは冷静に受容し、すべて医師に任せ運命に従うスタンスに終始した患者、
およびグループDは絶望感に支配されて死の恐怖に脅えながら日々を過ごした患者
です。グループAの生存率が圧倒的に高く、グループBがこれに次ぎます。一方、
C、Dグループの生存率ははるかに低く、15年目ではA、Bグループ合計では
45%だったのに対し、C、Dグループではわずか17%でした。すなわち、がんを
征服しようと積極的な気持ちを持続した人と、消極的で不安を持ち続けた人との間
に大きな差が見られました。
 このように、昔からいわれてきた「病は気から」という心の持ち方がからだに
及ぼす影響が決して小さくないことが、最近、さまざまな例で報告されてきました。
前記のがんの進行と気持ちの持ち方を結ぶもので有力視されているのが、神経系、
内分泌系をとおしての免疫系です。この「気」を高める効果的なツールが歌と笑い
なのです。
 

【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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