| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (76) やっぱり減塩が大事 |
| ■ 食塩摂取量をどのくらい減らせばよいのか 日本人の遺伝的特性、高食塩食、加齢による血圧の上昇、肥満(高脂肪食)、 運動不足などにより、現在、高血圧患者は3,700万人ともいわれ、わが国最大の 国民病となっています。そのため、減塩に努めることが非常に大切になります。 ここではごく簡単に、腎臓病学専攻の鈴木洋通埼玉医科大学教授のコツを紹介 します(「臨床スポーツ医学」19巻臨時増刊号)。 1日150g以上の場合 :減塩醤油、バター、味噌などの使用。外食中心の食事の場合には、 なるべく惣菜などを食べない。これらで、1日数グラムの減塩が可能になります。 1日120g前後の場合 :前記に加え、塩が多く含まれている食べ物(漬物、チーズなど。意外と種類が多い) をなるべく減らす。味噌汁や塩をふりかける食品は別に調理する。 1日10g以下6g近くまでするには :ここからが大変です。前記に加え、通常の料理でもほとんど塩を使わず、醤油も ほんの少ししか使用しない(寿司を食べるときでさえ)。これらが実行できれば、 1日6gに達します。 「続・牛乳飲んでください」のカルシウム、「リンゴは医者を遠ざける」のカリウム、 「豆腐が大豆(大事)のマグネシウム、といったミネラル類には、予想以上に降圧作用 がみられます。牛乳、緑黄野菜、果物などの摂取が有効ですし、この点に豊富なミネラル を含む自然塩の意義があります。継続することが重要なので、決して1日1gのような 急激な減塩を行わないことです。少しずつ前進することが大切であり、極端な減塩は、 脱力感、食欲不振などのさまざまな副作用を生み、ストレス感も募らせます。まず10g、 最終的に1日6〜7gを目標にしましょう。 うまみに最も大事なのは食塩です。他のものの味を引き出すからです。一方、塩味が すぎると最もまずい味になります。おいしさは塩のさじ加減ひとつ。健康も百寿にも さじ加減が大切なようです。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |