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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集

■ (70) ウォーキング 百寿への一歩

 ■ 歩く速さで体力や健康状態がわかる

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   (体力の5つの構成と検査法)
   1)筋力・・・・・ステップテスト
   2)全身協調性・・片足立ち
   3)柔軟性・・・・体前屈
   4)平衡性・・・・歩行パターン 歩行スピード
   5)持久力 ・・・握力

    表1<体力の構成と検査法>
(東京都老人総合研究所編、『中高年と健康17 健康な暮らしと運動』東京化学同人)
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 上表1に体力の構成と検査法を示します(『中高年と健康17 健康な暮らしと運動』)。
高齢者にとって、それぞれの項目の検査を実行するのは大変です。しかし、最近の
研究によって、歩行のスピードがかなり他の検査も反映することがわかってきました。
すなわち、歩行のスピードがわかれば、その人の体力の実態をかなり正確に推定できる
のです。さらに、第2章「続・百寿者(センテナリアン)の今」で詳しく説明した日常
活動能力(ADL)とも密接な関係がみられます(『8割以上の老人は自立している!』
柴田博著、ビジネス社)。つまり、実際的な健康状態の指標にもなるのです。そのため、
速く歩くことが可能(少なくとも歩くことが可能)な状態は、1984年に世界保健機関
(WHO)によって提案された「高齢者の健康は生活機能における自立」というスローガン
にまさしく符合します。いよいよ高齢化社会を迎えるにあたって、自立こそ健康の条件
であり、それにはまず歩く(歩ける)ことです。
高齢者の歩行テストは、平らな床の上に5mの間隔でテープを貼り、その手前3mほどから
できるだけ速く歩きはじめ、向こう側のテープの3m先まで歩いてもらい、ストップウォッチ
で5mを歩く時間を測定します(『高齢者の運動ハンドブック』米国国立老化研究所など著、
大修館書店)。その結果が下記の表2の範囲に入っていれば、同年代の大部分(約7割)
の人たちと同程度の体力があると判断できます。その際に注意したいのは、たとえば、
80歳代の女性は日常生活の歩行スピードが最大歩行スピードとほとんど変わらないように、
高齢者に無理に速い歩行を強いることは事故のもとになるということです。
 一方、高齢者といえども、速く歩くことが社会生活を順調に送るうえで必要になること
があります。日本の交差点では、1分間に60m(1秒間に1m)歩くことを標準に青信号の
時間が設定されています。平均的な男性でも、80歳を超えると、横断歩道を渡り切る前に
信号が赤に変わる場合があります。歩行速度をあげ、ダイエット効果もある歩き方を次
に紹介します。


    表2 <歩行テストにおける年齢別、性別標準値>
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 年齢  できるだけ速く歩いたとき(秒)   ふだんの速さで歩いたとき(秒)
     _________________ _________________
       男性     女性          男性     女性 
__________________________________________

65〜69    1.5〜3.1    1.8〜3.7       3.2〜5.0   3.5〜5.5
70〜74    1.8〜3.6    2.2〜4.4       3.5〜5.6   4.0〜6.8
75〜79    2.1〜4.1    2.6〜5.1       3.8〜6.2   4.5〜8.1
80〜84    2.4〜4.6    3.0〜5.8       4.1〜6.8   5.0〜9.4
85〜89    2.7〜5.1    3.4〜6.5       4.4〜7.4   5.5〜10.7
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注:残念ながら65最未満と90歳以上の人のデータがありませんので、最も近い年齢群
の値より65最未満なら少し短かめ、90歳以上なら少し長めの時間を一応の目安として
ください。その際、歳をとるほどに個人差も加齢による変化も大きくなるということを
考慮に入れて、自分の成績を評価してください。
(米国国立老化研究所など:『高齢者の運動ハンドブック』大修館書店)

【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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