| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (69) ウォーキング 百寿への一歩 |
| ウォーキング 百寿への一歩 立って歩くということは、人類がこのように進歩した出発点です。人生の最後まで歩いて、 自立した生活を送りたいものです。それには、速く、歩幅を広げて歩くことが重要です ■ ”歩く旅”こそ最も自由な旅 野次喜多道中のように、歩いて旅をすることは、欧州では最も人気のある野外レクレーション の一つとして定着しています。オランダのナイメーヘンで毎年開かれる「歩けオリンピック」は、 1909年にはじまっています。その他のウォーク大会も、世界の各地でいつも開かれています (日本では、11月に開催されるスリーデーマーチ・東松山)。 この欧州ウォークを実践し紹介した歩く旅の達人・山浦正昭氏は、著書『旅は歩くことなり: 私の歩く旅7000キロの実践ノート』(ブルーガイドセンター)の中で、二つの歌を紹介しています。 「旅する若者たちに今でも歌いつがれている歌がある。ひとつは永六輔がつくり、ジェリー藤尾 が歌った『遠くへ行きたい』であり、もうひとつは西岡たかしがつくって、五つの赤い風船が歌った 『遠い世界に』である。・・・・私は、どちらかというと『遠くへ行きたい』を歌った世代である。 ・・・・さすらいの旅、彷徨の旅、放浪の旅といった旅に、多くの人は人生のロマンを感じるだろう」 そして、歩くことの自由さを次のように唱えています。 「歩いて旅しているあなたは、まさに自由そのものである。職場からの自由、家庭からの自由、 マスコミからの自由、まだまだ数えればきりがないくらいの自由を手にすることができる。・・・・ こうした日常生活の鎖は解き放たれたのである。鳥が自分の翼で自由にどこへでも飛んでいけるように、 人間も二本の足を使ってどこへでも歩いていける自由をもっているのである」 ■ 病的な老化は急にやってくる 老人といえば、誰もが寝たきりや痴呆になって、そして死を迎える、という誤解がしばしばなされますが、 旧総理府による「終の看取り調査」によれば、最後に寝込む期間は2週間未満の人が一番多くて4割くらい、 一年以上寝込んでから亡くなる人は8%にすぎません(『中高年と健康17 健康な暮らしと運動』 東京都老人総合研究所編、東京化学同人)。こうして、新しい老化モデルのように死の直前まで体力、 能力、人格がかなりよい状態で保たれていることが最近の高齢者の調査によってわかってきました。 この現象は「直角型のモデル」と呼ばれています。この直角型現象を達成できるかどうかの最も信頼 できて簡単な目安は、歩行が可能かどうかですです。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |