| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (64) 積極的な休養をとろう |
| ■ アロマセラピー アロマセラピーは、植物から抽出された芳香の成分を含む精油(エッセンシャルオイル) を使用します。ラベンダー、レモン、ローズマリーなどさまざまな種類があるのはご存じ のとおりです。香りが感情や各種ホルモン分泌をつかさどる大脳辺縁系に達し、リラックスし、 からだ全体の調子を整えます。副交感神経を刺激して、血行をよくし、血圧を下げる効果も あります。部屋の中、トイレ、入浴など、日常的にアロマセラピーを楽しむことは、積極的 休養につながります。コツは、少なめに使うことです(たとえば、風呂には三滴以下)。 これを野外で実施することが森林浴です。木の香りのフィトンチッドの成分の一つである テルペンが嗅覚を刺激して、疲れた心身をリフレッシュさせます。テルペンは、晴れた夏の 午前中に最も多く放出されます。 阪神大震災後、ひと言もしゃべらなくなっていた避難所のおじいさんが、精油マッサージ を受けた後に、「ええ匂いやねえ」とポツリと言った言ったそうです。香りは、励ましに もなるんですね(朝日新聞2002年2月18日「」元気からだ:匂い-心と体をリフレッシュ」)。 ■ 自分なりのリラックス法をみつけよう 温泉は魅力ある休養の取り方ですが、始終出かけるわけにはいきません。音楽や読書、あるいは 釣りやテニス、なんでもよいのです。日常生活の中で、各自の積極的な息抜き法を持つことが 肝心です。お気に入りの場所を持つ、たとえば「行きつけの店」」『行きつけの店』山口瞳著、 新潮社)をつくることも心を安らげます。 いつでもどこでもすぐにできて、しかも非常に効果がある方法があります。笑うことです。 たとえ落ち込んでもいるときでも、意識的に笑顔をつくると、あら不思議、、心がリラックス してきます。ぜひ、お試し下さい。笑いが血行をよくし、免疫力を高めるなど、健康のプラス作用 を持つことが知られるようになってきました(『笑いの健康学』伊丹仁朗著、三省堂書店)。 第20章でさらに詳しく説明します。 最後に、最近、筆者が感心したコラムニスト・吉村智樹氏の健康法、すなわち、森林浴ならぬ 「商店浴」をご紹介します(朝日新聞2002年11月2日『街日和:僕の楽しい「商店浴」』) 「商店街はパワーみなぎる日本の動脈。そこから発せられる生命力という名の壮絶な量の オーラを『浴びる』ことで、明日もまた、幸い現実に立ち向かえる」確かに、森林浴と同じように、 外気に身をさらし、ストレスを解消しながら、有酸素運動を促進し、アシコシを鍛えていく 健康でもあります。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |