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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (54) 百寿は遺伝子だけでは決まらない

  ■ 環境要因が重要である

 ブラジル在住の長寿研究者・森口幸雄氏は、「海外に移住している沖縄県人は、
沖縄に住んでいる人ほど長命ではなく、循環器系や腎病変が長寿を阻んでいる。
言い換えると、沖縄県人が長寿なのは、沖縄に住んでいることによってもたらされる
ものであり、移住という手段によってその人の環境(主として食環境)が変わって
しまうと、もはや長命ではなくなってしまう」という代表的な長寿グループ・沖縄県人
について興味深い報告を行っています。(『日本人の百寿者ー生命の医学的究極像を探るー』
中山書店)。
 他方、家族歴のない百寿者(他の血縁者は、皆早死にしている)や、リスクファクター
を持っているにもかかわらず健康で自立した百寿者が多く存在しているのも事実です。
繰り返しますが、運動・栄養・休養などの環境要因が大事です。たとえば、たとえ
遺伝子異常に基づく高血圧症や高脂血症であっても、一般の生活習慣の改善(運動療法、
食事療法など)によって部分的な改善が期待できます。自分の遺伝子を知って、それに
合わせた生活習慣をつくることが今後ますます重要になってくるでしょう。それには
「腹八分に医者いらず」という言葉をモットーにして、『successful aging』や
『productive aging』を目指したいものです。

【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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