| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (48) 運動は寿命を延ばすのか |
| ■ 元気長寿者の運動は?老化防止には歩くのが一番 小山和作氏(日本赤十字社熊本健康管理センター所長)は、熊本県の88歳以上の ADL50点満点中45点以上の高齢者を元気長寿者と定義しました(『健康長寿を支える 高齢者健診と保健活動』ライフ・サイエンス・センター)。意外なことに、若いときに 特別な運動をしていた人は少数派です。小山氏は、これについて、日常生活自体でからだ をよく使い、汗を流して働いていた人が多く、現在の人々とは比較にならないくらい身体 を酷使し、結果として多大な運動量を保つことです。この元気長寿者たちの76.4%が、歩く ことが好き、と答えています。このように、高齢になっても活動的であることが寿命延長 に重要なことが明らかにされています(『活性酸素と運動-しなやかな健康と長寿を求めて-』 川久保清、共立出版) ■ 剣道は長寿をもたらす 大澤氏は、体育系は短命と報告して以来、種々のスポーツと寿命との関係を調査しました (「日本臨床」58巻2000年増刊号)。その結果、 (1)持久性を必要とするスポーツの競技者は長寿であり、主として爆発的な瞬発力が必要 なスポーツでは長寿を得にくい。 (2)同じスポーツでも、プロ競技者の寿命は短く、アマチュアは長い(前者が、心身ともに 持続的にストレスがかかったトレーニング生活を送るため)。 (3)競争に打ち勝つことが求められるスポーツとマイペースで実施できるスポーツとでは、 後者が長寿や健康のために優れている。 (4)青年時代に運動をしていても、生涯にわたって持続しない場合には長寿を得ることが できず、また、青年時代にしていなくても30歳代、40歳代、さらには50歳代になって からでも習慣的な運動を実施するようにすれば、長寿を得やすい。 などの点を明らかにしました。 その中から、一部のデータを紹介します。伝統的な日本の格技は一般に長寿です。 中でも、剣道はとりわけ長寿です。外来の格技は短命傾向です。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |