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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (47) 運動は寿命を延ばすのか

 ■ ハーバード大学卒業生の場合
 
 「運動と寿命」研究で最も有名なものは、Paffenbarger,R.S.Jrらによりより1962年から
1978年にかけて実施された16,936名のハーバード大学卒業生の身体活動と死亡率に関する
ものです(「N.Eng1.J.Med」314巻10号)。原則として身体活動量の多いほうが相対死亡
危険率が小さくなります。例外は、上った階段数、強いスポーツ、身体活動指数の各最大運動
グループであり、むしろ相対死亡危険率が最大下運動グループよりも大きくなっています。
強い運動は、加藤氏が述べるように活性酸素の発生の発生を高めデメリットの部分が増して
くる危険性があるので、Paffenbargerらは、至適身体活動量として週に2,000〜3,500キロカロリー
を提案しています。実際にその運動量をこなしている各年齢グループの相対死亡危険率は、
それぞれの週あたり500キロカロリー以下群を1.00とすると、35〜49歳0.79,50〜59歳0.64,
60〜69歳0.53,70〜84歳0.51と、かなりの低値を示します。こうして、心身ともに自立した
活動的な状態で生存できる期間(健康寿命)を延ばすためにも、運動を含めた活動的なライフ
スタイルが重要であることがわかります。
 一方、香川靖雄(女子栄養大学副学長)が、日本はSNP(一塩基多型)の人種差に加え、生活
習慣、医療制度も欧米と異なるので、欧米の栄養学の模倣は不可能である(「化学と生物)40巻4号)、
と主張しているように、前記の週あたり2,000〜3,500キロカロリーという身体活動量は日本人には
やや強すぎるように思えます(週あたり2,000キロカロリーは、歩行1日1万歩の一週間分にほぼ
相当します)

【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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