| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (40) 豆腐が大豆(大事) |
| 豆腐が大豆(大事) 豆腐(大豆)は、良質なタンパク質とミネラルとともに、 イソフラボンという弱い女性ホルモン様作用を有する有機質化合物を 豊富に含んでいます。そのため、豆腐は、抗がん作用、抗動脈硬化 作用や骨粗鬆症を防ぐ効果を持ち、最近、欧米でも非常に注目を 浴びている食品です。 ■豆腐三徳賛 文雅を愛する酒徒・青木正児(まさる)氏は、また豆腐も愛しました。 『酒の肴・抱樽酒話』(岩波書店)で、元の虞集の「豆腐三徳賛」を 紹介しています。 「虞先生は老病をもって管を退き、臨川の山中に還った。故人父老、 隣人及び親戚が皆喜んで鶏や豚など贈り物を持ちかけて、嬉しいには 嬉しいが、いかんせん、歯はすいて目はうすれ、また天性殺生を喜ばない ので、どうも口に合わぬ。すると山中の人が豆腐を売りに来たので、 欣然としてこれを楽しんだ。それというのも、目が薄くて料理をだされても 択り好みすることが出来ず、骨も肉も区別なく、箸や匙に当たるにまかせて 取るより外はないが、そこへ行くと、豆腐は盛られた器の中は皆一様で、 どこを取っても皆佳い。これが一徳である。歯がすいて、肉を食べると 歯の隙間にはさまって、なかなか除かないが、豆腐ならば軟製でも 乾製でも思う存分咀嚼しても、この苦しみがない。これが二徳である。 柔らかく、さっぱりとしていて、生臭けがない。これが三徳である」 (原文のまま) 少々寂しい内容ですが、大部分の百寿者の共感を得るに違いないでしょう。 一方、青木氏は、「山口の豆腐は日本一」と誇称しました。寺が多く 精進料理の発達している京都の豆腐は日本一であろう、と今まで考えて いたのですから、それよりも確かに良質と判定できる山口の豆腐に対して この断案を下したわけです。佐々並(萩から山口に出る街道筋にあたっている) 産の大豆を用いるから、あるいは水がよいから、と推測しています。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |