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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (38) リンゴは医者を遠ざける

リンゴは医者を遠ざける 
 
■ペクチンの効能

 ペクチンは、既述のとおり水溶性食物繊維であり、糖質の吸収
を抑制し、耐糖能改善作用を持つことが知られています。特に、
ペクチン粘性の増加により胃排泄時間を延長し、食後の急激な血糖
上昇を抑制します。ペクチンが濃度依存症に不攪拌水槽(腸の管腔
内で流れのない部分。粘液層などがこれに含まれます)の厚さを増加し、
グリコースや脂肪酸(リノレイン酸)の吸収を抑えることがわかります。
40?65歳の米国人女性65,173名を対象に行われた疫学調査でも、高繊
維食は、インスリン非依存型糖尿病発生のリスクを28%減少させました
(「臨床栄養」100巻3号、佐々木雅也ら著)。ペクチンには、この他に
解毒効果(下痢や消化不良に有効)や便秘を解消させる効果があります。
おもしろいのは、上記のカリウムもこのペクチンも、特定のサプリメント
で補給するよりも、リンゴのように自然のビタミンやミネラルに富んだ
高繊維食で摂取するほうが効果があり、弊害(副作用)が小さいことです。
自然のもののほうが人口のものより優れているのです。
(『りんごと健康』第一出版)
 

■その他のリンゴ効果
 リンゴは、1個あたり約35gの糖分を含んでいますが、毎日1個半?2個
食べると、血中の中性脂肪が平均で21%減少することが明らかになりました
(毎日新聞2001年8月30日)。総コレステロールとLDL(悪玉)コレステロール
も減り、一方、HDL(善玉)コレステロールが増えます。また、アップルフェノン
というポリフェノールの一種は、抗酸化作用を有して、体内で発生する活性
酸素を抑制します。
 経験医学の域を出てはいないものの、米国バーモント州の長寿の秘密は、
古くからの「バーモントの民間療法」にあるといわれています。それは、
自家製のリンゴ酢一さじ、蜂蜜2さじコップ1杯の水で薄めて飲むことです
(『りんごと健康』第一出版)。
もう一つ、うれしい情報があります。独立行政法人食品総合研究所研究員・
壇一平太氏らにより、リンゴの皮をむく動作が、額の裏側にあり、理性や
記憶、計算などの高レベルな活動をつかさどる前頭前野を活性化することが
明らかになりました。ナイフという危険な刃物を上手に動かす、リンゴを
微妙に動かしながら皮をむく、という複数の動作を同時進行させることが、
前頭前野のワーキングメモリー(1時記憶)を活発化することによります。
(毎日新聞2004年1月2日)
【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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