| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (36) リンゴは医者を遠ざける |
| リンゴは、人の健康に大変よい効果があることがわかっています。 離乳食に「おろしリンゴ」が使われているのは、その象徴です。 百寿に到達するために、もっとリンゴを食べよう、と強調したいと思います。 ■果物=リンゴ 戦後まもなく生まれた筆者らの世代にとって、果物といえばリンゴであり、 冬は赤いリンゴであり、夏は青いリンゴが緑色のざるに入れられて、一山100円 くらいで八百屋の店先に並べられていたことが思い出されます。 リンゴの語源であるアングロ・サクソン語の『apple』(アッペル)も、果物 の両方の意味を有し、『果物=リンゴ』の等式の関係にあることがわかります。 リンゴは、唄によっても、戦後の日本に勇気を与えました。昭和20年10月に 封切られた映画「そよかぜ」の挿入歌「リンゴの唄」(唄:並木路子さん)や、 昭和27年11月に封切られた映画「りんご園の少女」の挿入歌「リンゴ追分」、 「津軽のふるさと」(唄:ともに美空ひばりさん)です。両歌手ともに、すでに 鬼籍に入られています。 その頃、昭和21年に出版されたグルメの内田百闔≠フ『ご馳走帖』(中央公論社) から、当時の雰囲気を感じることができます。 《・・・・その内、どこからお金が這入ったので終点の停留場の前にある水菓子屋 に林檎を買いに行った。・・・・・奥の方に、別の所に包紙にくるんで、物物しく 飾ってあるのは別にして、店先に並べてある中でも、一番高いのは十五銭、往来のどぶ 板の上まで食め出した所に並べてあるのは一箇三銭である。さう云う極端な差のあるのは 見ただけで大体見当がつくけれど、十銭のと十二銭のと、八銭と七銭となぞ見比べて 考えて見ても、どこで区別がついてゐるのか解らなかった。それで私は、金の有る にまかせて、値段の違うのを一つづつ買って、宿に帰ってから食い比べて見ようと云う 楽しみを考えついた。》 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |