トンカットアリの老舗「百寿庵」

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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (34) 酒は百薬の長か

 酒は百薬の長かD

 
■ 赤ワインの効能
 
 加えて、赤ワインは、「フレンチ」という現象でも注目を浴びています。
これは、欧米諸国では高い脂肪摂取量に比例して動脈硬化性心疾患の発症が
増加しているが、フランスのみがその危険からある程度免れていることを指しています。
このパラドックスの説明に、赤ワインに豊富に含まれている赤色色素のアントシアニジン
(果皮)、苦味や渋味の成分であるカテキン、タンニン(種子)などのポリフェノール
の持つ抗酸化作用が有力視されています。
 動脈硬化の発症因子として、低密度リポタンパク質(LDL)が酸化された酸化LDLが重要
です。すなわち、血管内皮下での酸化ストレスによってLDLが酸化LDLに変性し、血中
の単球がマクロファージ化して際限なく変性LDLを取り込み、やがて食べすぎた食細胞
(マクロファージ)は泡沫化して、動脈硬化は進展します。近藤和雄氏(御茶ノ水
女子大学生活環境センター教授)らは、赤ワインとウォッカを飲用させて、LDLの
抗酸化能の変化をアゾ化合物を用いた共役ジエン(高度不飽和脂肪酸が酸化されて、
二重結合の一つが移動したもの)が形成されるまでの時間(ラグタイム)で求める、
というユニークな実験を行いました。その結果、ウォッカではなく、赤ワインに
LDLの酸化抑制能があることが明らかになりました。その他、赤ワインが血中の抗酸化能
を増すという報告は、「Landet」などの一流雑誌に数多くみられます。
 赤ワインの効能は、血小板凝集抑制作用などによって血液をサラサラにする、動脈硬化
危険因子であるLp(a)の低下作用を持つ、
血管内皮細胞を介して血管を拡張させる、食後の中性脂肪の増加を防ぐ、アルツハイマー
予防効果を有するなど、まだいろいろありそうです(『健康の科学シリーズ11 食と健康V』
近藤和雄著、学会センター関西)。しかし、中川八郎氏(大阪大学名誉教授)の次の
苦言を紹介することが公平な立場というものでしょう。
 「どうして世界一の長寿国の人間が、他の国のものが『赤く』見えて、騒ぎ回るのか
筆者には不思議である。どうしても赤ワインの『アントシアニジン』でないといけないので
あれば、干しブドウを食べれば良い理屈になる。『アントシアニジン』はブドウの種と皮に
多いから干しボドウにも多く含まれるはずであるからである」(『能を鍛えて健康・長寿』
共立出版)


【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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