| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (31) 酒は百薬の長か |
| 酒は百薬の長かA ■ 酒を飲むと長生きする 「牛乳を飲んでください」で紹介した「小金井研究」は、飲酒についても 調査を行っています。牛乳と同様に,毎日あるいはときどき飲む人のほうが、 男女とも飲まない人より生存率が高いことがわかりました。 特に、お酒を飲まない男性は、牛乳を飲まない男性とほとんど同じくらい 生存率が低いことが明らかになりました。飲ん兵衛の口実になりそうな研究結果 ですね。 しかし、現実はやはり甘くはありません。1日の適量は、残念ながら日本酒で 一合、ビールで大瓶1本、ウィスキーでダブル1杯です(アルコールに換算して、 30〜35g以下)。この程度の量では、お酒のよい面が優位になります。善玉である HDLコレステロールを増加させて、動脈硬化を予防します。さらに、全身の血管を開き、 いわゆる血の巡りをよくするので、高血圧や動脈硬化を有する場合が多い高齢者 にとって、血圧が下がり心肺機能に余分な負担をかけない都合のよい状態を もたらします。リラックスする精神面でのプラス効果も見逃せません。他方、 飲みすぎは、胃や肝臓を障害し、中性脂肪を増やし、果てはアルコール依存症 になって、精神障害まで引き起こすことは、みなさまご存じのとおりです。やはり、 元気な長寿者のほうが、適切な飲酒習慣を持っているようです。 結論は、過ぎたるはなお及ばざるがごとし、です。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |