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「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集


■ (28) 赤いトマト(加工用)のほうが栄養価が高い

 赤いトマト(加工用)のほうが栄養価が高いーA


■ リコピンとは

 トマトの赤い色は、リコピンという色素によっています。
その証拠に、赤い色が増すにつれて、リコピンの含有量が増えてきます。
カロチノイドには、βーカロチンのようにビタミンAに変わる性質を持つものと、
リコピンのように変わらないものの二つに大別できます。ビタミンAに変わらない
ので、従来は、栄養学的に重要な物質とは考えられていませんでした。しかし、
次項で述べるさまざまな生理活性により、この10年間、飛躍的に研究が進んで
きました。成澤富雄氏(秋田大学医療技術短期大学部教授)によると、リコピン
の1日最低摂取量は約15mgであり、トマトジュース1日1本で補えることに
なります。1ヶ月続けると、リコピンやβーカロチンの血中濃度が明らかに増加し、
抗酸化能力が増強します。リコピンのようなカロチノイドは、油に溶けやすく、
熱に対して安定であり、トマトジュースやケチャップ、缶詰のような加工食品
ではむしろ吸収がよくなり、効率よい摂取が可能になります
(『まちがい食品学』河野友美著、中央公論社)。


■ リコピン効果

 ヨーロッパに「トマトが赤くなると医者が青くなる」という諺があるそうです。
赤い色素・リコピン効果です。リコピンの抗酸化能力はβーカロチンの2倍、
ビタミンEの100倍もあります(「発掘!あるある大辞典」ホームページ)。
次に、リコピンの代表的な作品を紹介します。
 連続的にトマトジュースを飲用すると、悪玉コレステロールが活性酸素によって
酸化されにくくなります。また、トマトペースト添加食は血漿の総コレステロール
濃度を低下させます。加えて、世界で最もトマト料理を食べるイタリアでは、
トマトの摂取量が増加すると、消火器系がんが減少しています。これらの結果は、
動物実験によっても確かめられています<「ヘルシーネット」(ケンコーコム)。>
 リコピンは、薬剤からでなく、トマトジュースで摂取するほうが、がんの予防
効果が強いことが明らかになりました(「カゴメ」ホームページ)。
つまり、リコピンは、薬としてではなく食品としてトマトから摂取するべきです。
自然児の面目躍如です。


【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み)
 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹
 定価1,260円(税込)


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