| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (26) 「素食」でいこうー豚肉も食べようー |
| 「素食」でいこうー豚肉も食べようーD ■ 豚は海からやってきた エッセイスト・玉村豊男氏が、沖縄に続く鹿児島の豚を紹介しています (『日本ふーど記』中央口論社)。 「豚は海上の道を経て本土に到来した。鹿児島で古来から豚を飼育していた 地域はいずれも古い港のあるところだという。・・・・鹿児島が養豚を はじめたのは島津氏が琉球を征服してからのことである。 こうして豚に早くから親しんだ薩摩の人々は、当然のことながらその調理法 にも長じていて、昔は一頭の豚を屠ると、肉は5センチ角で長さ20センチくらい の棒状に切り出し。塩漬けにして、ナワで縛って軒先に吊るして保存したという。 つまりは豚の『あらまき』ー言い換えれば、生ハム、である。日本でも江戸時代 からハムが製造されていたというわけだ。 このハム(塩豚)をとったあとに残ったクズ肉は、アバラ骨や足の先や内臓や その他もろもろの部分とともにグラグラと湯を沸かした大鍋に放り込まれ、 グズグズと長い時間をかけて煮込まれた。そして適当なころあいをみはからって その大鍋には桜島でとれるやたらに巨大なダイコンを大ぶりに切ったものだの、 よく太ったカライモ(唐いも=さつまいも)だの、まじりもののない色が黒くて 腰の強いコンニャクだのが放り込まれ、さらに大量の地味噌と、味つけに黒砂糖 も放り込まれて、フツフツとかぐわしい芳香を放つ煮込みができあがった。 これが、薩摩名物『とんこつ』の原型である」 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |