| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (24) 「素食」でいこうー豚肉も食べようー |
| 「素食」でいこうー豚肉も食べようーB ■豚肉の栄養成分 豚肉は、牛肉や鶏肉と同じく種々の部位のものがあり、それぞれ栄養成分が異なります。 これらのすべてを述べるのは非常に煩雑になりますので、簡単に代表例を紹介したいと 思います。 最も肉質がよいといわれる豚肉のロースと牛肉のサーロイン生肉100gを比較します (農林水産省「消費者の部屋」、2000年8月)。意外にも、エネルギー(豚262キロカロリー、 牛356キロカロリー)と脂質(豚19.5g、牛30.5g)は、豚肉のほうが低値を示します。 一方、ビタミンB1は、チアミン2-リン酸の形で補酸素としてα-ケト酸の脱炭素反応 と、ヘキソース(六炭糖)リン酸間でのトランスケトラーゼ反応系で働き、糖質や 分岐鎖アミノ酸の代謝に関与しています(一日の所要量は、成人男子で1.1mg、女子で0.8mg)。 すなわち、糖質をエネルギーに変えるときの火付け役になっているので、スタミナを要求 されるスポーツ選手、たとえば、トライアスロンの選手などは、ビタミンB1を豊富に 含む豚肉を朝から摂取しています。 ニンニク、ニラ、タマネギなどの野菜に含まれるアリシンという物質(においのもと) は、ビタミンB1の吸収、働きを高めてくれます。 町の食堂のスタミナ定食の基本パターンに「豚肉とニンニク、ニラ、タマネギ」の炒めもの が多く使われているのも、これで合点がいきます。 加えて、豚肉は、食物食品に含まれていないビタミンB12(悪性貧血に有効であるとともに、 中枢神経の維持、脂肪代謝に重要)も少なくありません(100g中0.3μg)。なお、豚肉の コレステロール値も決して高くありません。むしろ、豚肉の応援団長である松崎俊久氏が 指摘するように、鶏肉のほうが要注意です(『長寿世界一は沖縄 その秘密は豚肉食だった』 祥伝社)。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |