| 「百寿者(ひゃくじゅしゃ)になろう」抜粋集 |
| ■ (21) 茶柱は百寿の幸運のサインか |
| 茶柱は百寿の幸運のサインかD ■鯛とお茶 作家の村上源三氏は、鯛茶が大好物です。 「・・・・鯛茶というのは。おおぶりな鯛の刺身、これは活きのいい 明石の鯛なんだけど、その上にごまダレをかけて、わさびと海苔を のっける。お茶をかけてから、ふたをして1、2分待って食べるんです。 口の中に入れると、まず鯛のうまさと、ごまダレの風味が一緒になって 入ってくる。海苔の香ばしさも加わって、なんともいえない味わいがある。 店(正月屋吉兆:筆者注)で食べる時は、ほうじ茶をかけてるんだけど、 僕は煎茶も好きだから、家では煎茶で食べることにしている・・・・」 (『私の大好物』「週刊文春」編、文藝春秋) 一方、池波正太郎の鬼兵、秋山小兵衛と並ぶヒーロー梅安には、独特の お茶の飲み方があります。 《梅安は、積もった雪の中を、あちこちと治療に出歩き、夕暮れになって から帰ってきた。 雪は、昼すぎに熄んでいる。 「ああ、いいよ。あとは私がやる。そうか、米を磨いでおいてくれたか、 それでよい。それだけでよい。もう帰ってよいぞ。婆さん。風邪を ひかぬようにしろ」 と、おせきを帰してから、梅安は、堀本桃庵がとどけてくれた 鯛をさばきにかかった。 まず、刺身にし、残る片身は塩焼きにしておいた。 鯛の刺身で、たっぷりと酒を飲んだ梅安は、濃目にいれた煎茶へぱらり と塩をふって吸物がわりにし、残った刺身で飯を4杯も食べた。 もっとも、この日の梅安は朝飯も昼飯も抜いている。何か、深く 考えごとをするときの梅安は、ほとんど、物を食べないのである》 (『梅安料理ごよみ』池波正太郎著、講談社) お買得茶でも結構ですので、カテキンという茶柱を立てて、百寿を目指し たいものです。 |
| 【百寿者になろう】より抜粋(著者の了解済み) 著者 杏林大学医学部教授 大野秀樹 定価1,260円(税込) |